広島地域 8ch

毎週土曜日 朝11時35分放送

独自の価値を創造する企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2009.12.06 O.A.

感性型ものづくり!デザイン力で次世代ダンボールに挑戦

株式会社板野紙工

広島市佐伯区五日市にある「株式会社 板野紙工」は創業昭和30年、ダンボールケースの製造に始まり、 受注生産型の経営で売上げを順調に伸ばしてきた企業です。しかし長引く経済不況、グローバル化による需要の減少-業界全体、 そして会社の将来を考えた末、受注生産からの脱却、そして発信型企業へと、ダンボールにかける新たな挑戦が始まりました。

リサイクル率90%以上と、最近はそのエコ性に注目が集まっていますが、優れた緩衝性や強度などの機能を持つダンボールに付加価値を付ける。 そのために必要なものは、デザイン力でした。4年前から、板野紙工の設計・デザイン部門を牽引してきたのは、デザイナーの松本さん。 ダンボールよりも薄い板紙のパッケージを得意とし、デザイン性の高い化粧箱を数多く手がけています。 こうして今まで培ってきたノウハウに、デザイン力が加わりダンボール家具「CRAFT WAFERS」が誕生しました。

板野紙工の商品開発を支えているのは、木型(抜き型)の設計・制作ノウハウ。木型とは、 ダンボールや板紙のパッケージ作りには欠かせない道具の一つで、ミクロ単位の繊細な作業です。 商品のアイデアから木型の設計・制作までを一貫して行うからこそ、曲線を多用した複雑な形状も実現可能なのです。

板野紙工だからこそできることを目指し、さらなる進化を生み出そうと、ダンボールでは困難とされてきた曲線の表現など、 より繊細で精度の高いモノづくりへの挑戦が始まっています。ノリやはさみを使わず、組み立てるだけでリアルな形状を表現できる 次世代のペーパークラフトは販売促進グッズやノベルティとして活用され、更にはアイデアグッズも開発。 ひろしまグッドデザイン賞にも選ばれました。

人が想像したものを形にしていく・・・・。感性型のものづくりを目指して板野紙工の挑戦はまだまだ続きます。

企業情報
会社名

株式会社板野紙工

業種製造業
事業内容紙器・パッケージの企画、デザイン、設計、製造 木型の製造 ダンボール製品の製造
従業員数10人
年商1.3憶
所在地広島市佐伯区五日市町上河内468
お問い合わせ082-928-0515
ホームページhttp://www.itanocw.co.jp/
保有している知的財産特許、意匠登録、商標登録合計40件