広島地域 8ch

毎週土曜日 朝11時35分放送

独自の価値を創造する企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2017.02.26 O.A.

希望日に休める会社作り

中国タクシー株式会社
実働率を高める

アストラムライン沿いに本社を構える
「中国タクシー株式会社」。
現在、所有するタクシーの(台数)は72台。
乗務員と会話を弾ませているのが3代目
達川信二社長です。
達川社長は実働率を上げることが必要といいます。
実働率とは所有する車両がどのくらい稼働しているかを
示すもの。
広島交通圏内では3150台が登録され、
その平均実働率は73.2%。
一方、中国タクシーは一昨年増車をしたにも関わらず、
現在90%と高い水準を維持しています。

常識を打ち破る戦略とは

タクシー業界を取り巻く環境は、バブル崩壊後
著しく変化しています。
2002年には規制緩和により、全国的に新規参入が増加。
さらにリーマンショックなど景気の低迷により
2兆円産業も1.6兆円まで落ち込みました。
それは広島交通圏でも例外ではありません。
それにより収入も減少し、マイナスイメージがでました。
そこでそのイメージを払しょくするために達川社長は、
新たな戦略にでました。それはこれまでの業界の常識を打ち破るものでした。

希望日に休みが取れる環境作り

希望日に休める会社作りを実践。
それまでの業界の常識ではローテーションの関係もあり、
休みを優先することはタブーとされていました。
しかし達川社長は、独自にマーケティングを行い、
さまざまな角度から分析をし休みの取れる環境の必要性が
働きやすさにも繋がると判断し、実行しました。
この働きやすい環境の確立で、6%という、
低い離職率を維持しています。

多様な働き方の取り組み

中国タクシーの接客マニュアルで大切にしていること
それが「先手挨拶」。
接客の中であいさつはとても大切なこと。乗務員と客はそのほとんどが初めて会うケースがあり、緊張も余儀なくされます。そこで挨拶を心掛けていれば、心の触れ合いができるのではないかという考えがあります。また中国タクシーでは、ベテラン指導員が新人研修を行っています。そこでは「目配り、気配り、思いやり」をモットーに指導しています。さらにいち早くスマートフォンの配車システムを導入。これにより従来の無線配車よりも時間短縮が図れました。
人材不足に苦しむタクシー業界。
そこで挑戦した、常識を打ち破る改革が、
中国タクシーの、
より高い「実働率」へと繋がっているのです。

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アストラム 不動院前駅からほど近い中国タクシー。
自社ビルに大きな広告が目立っている。
会社の宣伝では、ない…
ホームページを見ると面白い。
どれだけ楽しい会社か、充実の社員サポート、
人材募集のPRが実に充実している。
旅客運送サービス業の本筋をいかに極めるか。
サービス業は人材の定着が会社の業績を
左右するといってよい。
タクシーは、どの車に乗っても目的地に安全に
確実に送り届けることが指名で、これ以外のことをしても
中小企業では大きな効果は出にくい。
必要な時に必要なだけタクシーを提供できるかにある。
しかし、大抵は勤務シフトにて運転スケジュールが決まる。
ここに注目している。
ポイントは「社員に尽くすこと」
社員に尽くすほど、会社は良くなると達川社長は言う。
そこで、このサービス業の普遍的な課題に取り組んだそうだ。
さまざまな視点で従業員の意識を分析、
どうすれば尽くすことができるのか
どんなサービスが社員の人生の充実に役立つのか。
全部話すわけにはいかないので、
ホームページに載っている最近のサービスから、
育児休暇全額保証制度、を制定、すでに運用している。
タクシー運転手は季節や時間により需要は変動する。
家族はその不規則さゆえ、運転手を敬遠する。
ならば大変な時にこそ社員をバックアップしようという制度だ。
好評とのこと。
他にも休暇の取り方、レクリエーション…、
仕事とプライベートの充実、
いろいろとサポートしている。
効果も高く、最近は乗務員平均年齢が若くなってきており、
達川社長は改善効果を実感しているそうだ。
達川社長と握手させていただくと、細身の体にも力がこもっていた。
決して社員に尽くしすぎてやせてしまっているわけではなさそうだ。 
「社員に尽くすこと」サービス業だけでなく多くの中小企業にとっ
て参考にして欲しい会社だと感じた。

  
企業情報
会社名

中国タクシー株式会社

業種運輸業,郵便業
事業内容広島交通圏でのハイヤー、タクシーの配車運行
代表者達川信二
所在地広島市東区牛田新町3丁目1-32
お問い合わせ082-221-1084
ホームページhttp://chugokutaxi.jp