広島地域 8ch

毎週土曜日 朝11時35分放送(土曜日 深夜再放送中)

独自の価値を創造する企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2017.07.16 O.A.

新製品開発型企業

早川ゴム株式会社
新製品開発型企業として

ありそうでなかったものを世に送り込む早川ゴム。強みは”開発とカイゼン”です。その定義として本格発売して5年以内のもの。
この幅を広くした独自の定義が「新製品開発型企業」として成長し続けているのです。例えば、東京・スカイツリー。コンクリートの打継ぎ止水材「スパンシール」を使うことでイオン結合が起こり、止水機能を高めています。

挑戦こそ早川ゴムのDNA

始まりはゴム草履の生産でした。やがて再生ゴムに着目し、第2の創業期を迎えます。このころ、ボウリングボールやゴルフボールなどのゴム製品も次々に生産し、新たなる事業の可能性を見出していました。そこには、早川ゴムのチャレンジ精神がありました。創業以来、「やってみなはれ」の精神でなんでも否定するのではなく挑戦することを推奨してきました。挑戦した上での失敗は許容範囲とも。例えば、25年前に開発した配管防音材。
これは、排水管の音がうるさいという声からそこに「おとなし君」を取り付けることで防音処理がされます。
これぞ、早川ゴムの技術力。

第3の創業期

現在、第3の創業期と位置づけ、ファインケミカル事業にも力を注いでいます。
開発チームの村上さんは2年の歳月をかけて開発したもの。それが「超軟質高復元粒子」です。このアクリル系樹脂粒子は、強い負担を与えても復元力が高い上、ニーズに応じた特性がいかされます。
さらに耐水や耐熱にも優れています。この開発では、早川ゴムが長年研究開発してきていたデータベースがあり、それを応用して新たなる開発を手掛けていきました。
こうして早川ゴムは常に進化し続けてきているのです。

全社員あげてのカイゼンへの取り組み

早川社長が開発と共に力を入れていること
それが「カイゼン」です。
23年前、小集団活動のアスティックをスタートさせました。
これは、15チームに分かれ、カイゼン点を探り、みんなの前で発表していきます。
また、別にカイゼン提案に関する件数も、毎年、3000件以上あります。
こうしたカイゼン活動が評価され、今年、「第3回JABアワード」で表彰されました。これは広島県初、ゴム業界初の快挙です。
2年後に100周年を迎える早川ゴム。
現在、「未来創造プロジェクト」をたちあげました。これは10年後、自分たちがどうなっていきたいかを想像してそこから早川ゴムに何ができるかを考え議論しています。
常に時代のニーズを読み取り、研究・開発に挑戦する早川ゴムが新たなるものづくりをしていきます。

プロフィールへ

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2年後に創業100年を迎える
早川ゴム。
履物から今は建材や産業を支え、
さらには塗料や微粒子ケミカル製品へと新たな高機能製品の開発で発展している。
早川社長に直接インタビューした。
特に力説されたことは、「石の上にも10年」
新製品開発はあきらめない、辛抱するこ。売れるようになるには10年は
かかる。早川ゴムの新製品比率は30%以上を
必須目標としているそうだ。
次世代を見越して開発だけでなく売るための活動も含めて開発に注力している。
特許の出願も多く、まさに知恵の創造集団、
新たなる価値の創造を実践している。

また、事業を支えるのは社員一人一人の現場力が
重要だとしている。
生産も営業も管理部門も現場力を上げること、
改善活動の継続は力となっている。
商品開発のためには開発・営業双方の担当が
連携し、早い段階で顧客を得ること
がポイントであるとのことで、そのためにも
各部門が現場でどう行動できるかが
カギとなる。社員一人一人の力が総和されてこそ
成果をだせる。

ゴムは柔らかいだけでなくたくましくなきゃ使えない。
時代の荒波に柔軟に対応し、たくましく、
辛抱強く開発と改善に取り組むこと。
早川ゴムはまさに企業理念となっている
「フレキシブル&パワフル」であり、
新商品を送り出し続け、
そして製品を支える改善活動を継続し、
現場力を持続している。

いつの時代にも通じる「フレキシブル&パワフル」の精神、それは今回のテーマ
“石の上にも10年”というあきらめない意思が
企業経営にとって、そして人生にとっても重要だ。
企業情報
会社名

早川ゴム株式会社

業種製造業
事業内容止水・防水などの建設用ゴム製品や電子機器などの産業用ゴム製品、ファインケミカル事業
代表者早川雅則
年商115億
所在地福山市箕島町南丘5351
お問い合わせ084-954-7801
ホームページwww.hrc.co.jp