2020.02.09 O.A.
社員の夢を応援!モノではなく人を残す理美容チェーン
東広島市西条に1号店をオープンし、24年経った現在23店舗を運営する理美容チェーン「オーシャングループ」。その人気の秘訣は早くて安い!そして丁寧!!理美容室では一般的な予約や受付のシステムをなくす事で待ち時間を最小限に。さらに、コームとバリカンを使って大まかな形をつくることで中間カットの時間を短くするなど、あらゆる無駄をなくしつつも丁寧な仕上がりを心がけています。
社会保険に加入した事で半数以上の社員が退職。そこで社長はそれまでの経営方針を一新し、社員の夢を応援する仕組みづくりに舵をきりました。大きく二つ、将来的に会社の役員を目指す「執行役員コース」と、黒字店舗を社員に受け渡す「のれん分けオーナーコース」を用意。徹底した社員教育の強化に乗り出しました。
オーシャングループ独自の「のれん分けオーナーコース」では、ロイヤリティーを支払う事で黒字の店舗を社員にそのまま譲渡。スタッフや顧客もそのまま引き継ぐ形でオーナーになる事ができるので初期費用はほとんど必要ありません。また、カラー材などの資材もグループ店舗として卸価格で仕入れる事ができる他、給与計算など経営全般の支援も本部が行うのでオーナーは現場に集中する事ができます。
社員の半数以上が退職するという危機を乗り越え、「モノではなく人を残す」の精神で企業を大きく成長に導いたオーシャングループ。現在、23ある店舗の運営は社長ではなく数々の苦しい研修を乗り越えた5名の執行役員が先頭に立ち行っています。2020年春からは執行役員のリーダーである道岡和雄さんが二代目社長となり、新たな目標をもって会社運営に取り組んでいきます。
理容室・ 美容室チェーンを運営する「オーシャングループ」。
今回のポイントは「常識を変える」こと。
理容業界は個人事業主の店舗が多く封建的な体質は常識とされている。
この常識から脱却し、新たな施策を打つこと。
これがオーシャングループの目指すところにある。
吉森社長は試行錯誤を繰り返しながら、あきらめないことを信条に
ビジネスのあるべき姿を追い求めてきた。
働き方改革から労働時間の改善も踏まえて、
サービス業として人の技が必要となる理美容業を
伸ばしていくにはどうするとよいか。人材不足はどの業界にも及んでいる。
理容師は国家資格者であるものの、
戦力として通用させるには時間がかかる。
標準的なスキルや手順、全スタッフへの統一した理念、
更にはスタッフに経営的な意識を醸成させ、
収益を上げるしくみを作る。
標準的なスキルを身につけるにはそのスタッフの努力は欠かせないが、
努力の結果として報酬とやりがい、
将来にわたり理美容ビジネスが回ることを見せていく事が求められる。
研修所を設置し、独自の商品開発、フランチャイズ展開、
学費0プランなど人材育成と人材獲得、
事業拡大へのしくみで常識を変えていく。
理容業は製造業をもっと参考にするとよい。
生産性の高いハサミやカミソリ、洗髪台の工夫はもちろん、
人間工学的な設備器具の配置、稼働を高めるべく
時間目標掲示をするなどまだまだ余地はあるといえる。
多くの利用者を見込む金額設定をするとともに生産性の高い施術を極めることで、
魅力的な価格で早く良い仕上がりで満足度も向上する。
吉森社長は理美容業界の「常識を変える」事業戦略で、
理美容師の社会的な地位を上げたいと力説された。
オーシャングループはスタッフとの信頼関係を高めることで売上を作る。
後継となる役員にその信条をつなげ、
会社として業績を更に伸ばしていきたいと話された。
これからのオーシャングループの発展に期待したい。
会社名 | 有限会社吉 ![]() |
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業種 | サービス業(他に分類されないもの) |
事業内容 | 理容室・美容室の経営 理美容器材卸、店舗設計、不動産業、ライブハウス経営その他事業 |
代表者 | 代表取締役社長 吉森 英二 |
所在地 | グループ本部 広島県広島市南区西蟹屋3丁目13-4-103 |
お問い合わせ | 082-569-8401 |
ホームページ | https://www.ocean115.jp/ |