広島地域 8ch

毎週土曜日 朝11時35分放送(土曜日 深夜再放送中)

独自の価値を創造する企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2022.08.27 O.A.

制御盤だけじゃない装置製作までの一貫体制

田中電機工業株式会社
装置も作ることができる一貫体制

制御盤をつくる会社って全国にたくさんある中、様々な会社から発注がくる秘密が。
広島県福山市にあるM S事業部では2018年から制御盤の製造だけでなく制御盤を使用した
検査機器などの装置を作っているんです。
主に製造しているのは液晶テレビや携帯電話等に組み込まれている基板を検査するもの。
検査機器などに故障があると製品の製造などに大きな影響が出てしまいます。
そこには迅速な対応が必要なのです。
そこで田中電機工業では制御盤も装置も製造しているためどの部分に故障があっても
すぐに対応できるというのです。

事業拡大のために新たにグループになった会社

飲食店や小学校で使われている小型の荷物を運ぶエレベーターのようなもの「リフト」を
つくる「サンリフト」という会社は2022年3月に
田中電機工業のグループ会社となりました。
グループ会社になることで両者が持つ設備や資源などの効率化につながり
結果的に技術力を上げることが期待でき、
さらにグループ会社に対しては自社の人材を派遣できるので
人材不足が解消できるというのです。
田中電機工業ではリフトをはじめ、いちごやお菓子など様々な業種に参入することで
事業の拡大を行い、会社の強みをさらに大きくしているのです。

プロフィールへ

続きを見る
制御盤もイチゴも作る“田中電機工業”
今回の素敵なポイントは「つかず離れず新事業」をすすめているところ。
制御盤や業務用ソフトで培ってきた様々な設備やコントロールをする技術。
そこに以前から扱っていた水素水を栽培に活用したのがイチゴ栽培とのこと。
イチゴの品種は実績のある苗を選び、まずは県内の農家で立ち上げる。
安芸こまちはこうして生まれたイチゴだそうだ。
取引先への贈答品や道の駅で販売をされている。
基幹事業がある中小企業で、全くのゼロから新事業を始めるのはハードルが高い。
そこで、以前から進めていた水素水の利用・応用から展開し、農業への展開
いろいろと探していれば進めたい思いがあれば、ちょうどよい連携先は寄ってくる。
必要に応じて会社を設置して企業グループとして展開していくと経営的にも
健全に発展できる。
新事業は新たな分野への横展開がよい。そのためには離れた分野にあって
自社の基幹技術をうまく取り入れられると、社内人材も新鮮で有効に取り組め
雇用を継続する幅も広がる。
田中電機工業もM&Aにより昇降装置メーカーを傘下にして
基幹技術である制御技術を広げるきっかけにもなっている。
個別受注に対応した、特定の分野に強い企業の価値は高い。
その技術を総合的な制御盤技術で生かした新事業は
経営に大きな相乗効果をもたらす。
事業継承に悩む中小企業は多い。
将来を見据えた新事業はつかず離れずがポイントとなる。
将来の展望を伺ったところ、これからはグループ6社をいかに強くしていくか
まだまだ始まったばかりで成長させていくことが重要と考えているとのこと。
新事業は将来のために重要だが
基幹事業がしっかりとしていなければ成り立たないと考えている。
新事業開発は本業が好調な時にこそ展開を進めたい。
既存事業に遠からず近からず、着かず離れずの距離感が成功の要因といえる。
企業情報
会社名

田中電機工業株式会社

業種産業用電気機械器具製造業、情報通信業
事業内容電気電子制御盤等の設計・製作・販売
コンピュータソフトの開発・OA機器の販売・保守及びシステムコンサルティング
電解水素水整水器の販売・水素水作物(苺)の販売等
従業員数381名(正社員のみ)
年商137億円
所在地本社・工場:広島県広島市南区大州1-5-24
志和事業所:広島県東広島市志和町別府1674-1
安芸高田工場:広島県安芸高田市吉田町吉田字大浜1489番31
庄原是松工場:広島県庄原市是松町5020-37
庄原殿垣内工場:広島県庄原市殿垣内265
日鋼出張所:広島県広島市安芸区船越南1丁目6-1(株)日本製鋼所 広島製作所内
福山営業所:広島県福山市紅葉2-27日本生命福山ビル2階
MS事業部福山事業所:広島県福山市神辺町川南468-1(株)サンエス内
お問い合わせ代表:(082)282-0251
EC事業部代表:(082)282-0252
IT事業部代表:(082)282-5550
ホームページhttps://tanaka-elec.co.jp/