2017.01.29 O.A.
木材の価値を見出し、顧客満足度を高める
県北の中核都市・三次市に本社を置く佐々部材木店。
佐々部社長は木に囲まれて育ってきました。
だから木のことを熟知しています。
実は私たちがよく耳にする「杉」や「ヒノキ」の他にも「なら」や「いぺ」といった品種に加え、その育った地域性によって木材の品質も大きく変わってきます。木材を熟知している佐々部社長の強みがここにあります。
相場に左右されやすい木材の世界。
佐々部社長は、付加価値を求めて木製パレットの製造にも力を
入れています。
高速道路の発達により、物流が盛んとなり、パレットの需要も高まりました。
しかし、競争が厳しいパレット業界の中で生き残っていくために
佐々部材木店では「高い品質、短納期、安い価格帯」を柱に競争を勝ち抜き、今では西日本でも有数の木製パレットメーカーになりました。
より多くの顧客獲得のために
「高い品質と短納期そして安い価格帯」を打ち出しました。
そこには木製パレットの強みがありました。
近年、樹脂など多様化していくパレット業界の中でも1ミリ単位にこだわり、その商品にあった製品を特殊加工で仕上げる。
これが業界で成長を続ける佐々部材木店の強さでもあります。
市場の拡大を図る中、地元企業の海外進出に伴って海外向けのパレットも製作。
その際必要となる熱処理可能な人工乾燥炉も導入しました。
エンドユーザーに向けての木材の可能性を求めて
新たにリフォーム事業を立ち上げました。
「ホック」では、木材を知る強みをいかし、契約件数も増加。
アンケートで見るように
佐々部社長が掲げる顧客の満足度も高い評価を得ています。
今では客同士の口コミから新たなる取引も生まれています。
ここでも客の要望に応えたい・・・
その一歩から生まれたのが、宿泊体験型モデルルームです。
これは、購入予定者の家族に泊まってもらい、木のぬくもりや間取りなどを体感して頂くというもの。
三次市に所在し、木製パレットの製造販売、建材の製造販売と住宅施工に取り組む佐々部材木店。
佐々部社長にインタビューしたところ、すべての事業はお客様の声に対応してきた
結果、木材を知るからこそ建材からパレット、リフォームといろいろと手掛けることになったそうだ。
ポイントは 『扱うものの補完』 といえる。
扱う製品の欠点こそ良く知り、こだわらずにそれを補完する事業や材料を展開しお客様により良いものを提供することにある。
パレットや梱包業務は西日本で高いシェアを誇るが、その材料は木材だけでなく金属や樹脂など、その用途に応じて組合せ、お客様の要望に合わせて提供する。
最近はお客様の調達部門への提案も欠かさない。
輸送資材はそこに積載される商品を守るために重要な役割を果たす。そのためには木材にできること、できないこと、良さと悪さ、コストや使用方法を良く知ってこそ使える。
素材だけでの事業展開は難しい。だからこそパレットなどの製品提供から梱包サービス、さらにはリフォーム事業へ。従来の取引先や競合との関係を踏まえつつ、新しい事業を切り開いていくからこそ、事業を継続していける。
今後は地元にあるもので、役に立つことをしていきたいとのこと。
山林の価値を見直して、バイオマス発電に展開したり、リユースできる土木資材への展開などまだまだ考えられることはあるとのこと。
地域に根ざした事業展開がさらに進展していくことに期待したい。
会社名 | 株式会社佐々部材木店 |
---|---|
業種 | 製造業 |
事業内容 | パレット、梱包用材の製造、販売 建築用材の製造販売及び住宅機器、 素材の販売、リフォーム工事、新築工事 |
従業員数 | 52名 |
所在地 | 広島県三次市東酒屋町306-48 (三次工業団地内) |
お問い合わせ | 0824-64-2200 |