2010.07.18 O.A.
食の本場「フランス」へ。鉄工所からの挑戦
食品業界で大変な注目を集めていますが、それは、「瞬間高温高圧焼成法」という画期的な技術。 約1秒という短い時間で食材をプレスしながら高温で芯まで焼き上げ、更にその成分を中に閉じ込めるという画期的な技術です。 この技術を活用すれば、広島特産の牡蠣や青大豆・雑穀などの硬質な素材も大量にプレス加工可能に。 さらに「瞬間高温高圧焼成法」で加工した食材は、組織レベルで重度に破壊されていて、栄養分の溶出効果が高まるため、 同量の原料でも早く、濃いダシを取ることができるという効果も判明。 こうして日々、新しい商品が生まれ、今や売り上げは全体の7割を占めるまでに成長したのです。
「瞬間高温高圧焼成法」を活用して新たに開発したのが、高血圧の予防治療にも効果が期待される塩。 加工した干しシイタケ・鰹節・昆布を微粒状態にし、呉の特産藻塩と配合。75%の塩に25%のうまみ成分をブレンドすることで、 天然素材100%の「減塩」なのに「おいしい塩」が完成しました。この塩を発案した日本高血圧学会専門医の日下先生は 「手軽においしく減塩でき、国民の健康に寄与するという意味でも素晴らしい商品」と評価しています。
2010年6月、フードコーディネーターの山本京子さんが企画した「広島食材をフランスへ」に参加し、 フランスの人気シェフを相手に食品事業部部長の上田さん自ら、プロモーション活動を行っていきます。 パリ市内にある人気のレストラン「ル・クリスタル・デ・ソル」、 4つ星ホテル・インターコンチネンタルホテル内にあるレストラン「M64」の有名店で修行を積んだ若き人気シェフを始め、 ブルゴーニュ地方にある老舗レストラン「ル・ジャルダングルマン」での一流シェフたちもその技術に驚き、食材への反応も上々。 世界でも通用する技術であると手応えを感じた今回のフランスプロモーションとなりました。
2010年7月、瀬戸鉄工が新たに取り組んでいたのは、地元レモン・アスパラガス・玄米の加工。年間6000トンの収穫量を誇るレモンですが、 搾汁後の絞りかすは廃棄していました。その量は、2000トンと言われています。 「廃棄や未利用素材の活用によって、自給率のアップも期待できる」とJAの坂本理事は言います。 様々な業界から注目を集める「瀨戸鉄工」。技術を独り占めするのではなく、困っている人、患者さんのために、 役に立てたいという思いを胸に、もっと技術の精度を上げたいと上田さんは考えています。
会社名 | 有限会社瀬戸鉄工 |
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業種 | 製造業 |
事業内容 | 樹脂成型、食品加工、食品、調味料等の製造・販売 |
従業員数 | 35名 |
年商 | 3億4,500万円 |
所在地 | 広島県呉市川尻町上畑1068-4 |
お問い合わせ | TEL: 0823-87-4147、FAX: 0823-87-3748 |
ホームページ | http://www.yakiiriko.com/ |