2019.07.28 O.A.
リーズナブル&価値のあるものでお母さんを応援
福山市にある雑貨店「テトテテ」。
女性心をくすぐる雑貨が並んでいます。客層の多くは、子連れのお母さん。
このテトテテを運営する企業は、「株式会社インデップ」。
荒井照三(あらいしょうぞう)さん。2代目の代表取締役社長です。
社長 「地域の頑張っているお母さんを応援する場所を作りたかった。ということが一つ大きな動機です。」
実はインデップは、アパレル事業を主力に成長を続ける企業。幅広い年代に向けた婦人服を、デザインから生産販売まで手掛け、年間およそ600万枚の洋服をトータルプロデュースしています。
インデップは1962年 荒井社長の父「政善(まさよし)」さんが創業。(創業57年)
母親思いの政善さんが始めた「リーズナブルな婦人服」。そのこだわりは今も引き継がれています。
社長 「お母さんという人たちは、自分のことを一番あとまわしにする。
どうしても子ども優先、家族優先で、装う幸せを届けるためには、リーズナブルでなければいけないんです。
リーズナブルで、なおかつ『あ、これいいわね』というふうに言ってもらえる価値ある服を作る、作っているというのは、すごく自信があります。」
リーズナブルな服を提供するため、中国やバングラディッシュなどの海外工場とパートナーを組み、安価で質の高い生地を仕入れています。
そして、デザインは自社のデザイナーが担当。インデップならではのデザインに仕上げる工夫を凝らしています。
デザイナー 「私たちの商品は、全国に届けているので、なるべくターゲットが絞られないように、デザインを考えて、あと色とかもあんまし奇抜にならないようにとか、そういう面を考えています。」
また、オリジナルブランドも立ち上げ、新しい服・誰も想像しない価値にも挑戦しています。
取引先と商談する展示会は、広島と東京で開催。全国に170社以上ある取引先との商談を前に、事前に社内説明会を開き、商品のポイントを確認しあいます。
「株式会社イズミ」も、取引先の一つ。婦人服売り場にインデップの商品がありました。
Q 「どうですか?その洋服を見て」
買い物客 「好きな色。肌には涼しいでしょ、多分そう思います。」
Q 「お値段的にはどうですか?」
買い物客 「安いわね。買いやすい。」
4年前、インデップはママとギフトの店「テトテテ」の運営もスタート。「テトテテ」は、福山・東広島・倉敷に3店舗あります。
店内には、キッズスペースやお母さんのためのイベントを定期的に開催するスペースもあり、地域のコミュニケーションの場にもなっています。
テトテテでは、従業員のことを「プレゼンター」と呼び、社長は、その実力を高く評価しています。
社長 「これも、プレゼンターさんのアイデアで大きなおりづるを夏祭りのテーマで作った平台。あそこなんかも面白いね、ルームウエアですね。」
プレゼンターの手作りで飾り付けすることで、落ち着きと親しみのある売り場を演出しているのです。
そして、テトテテのキラーコンテンツは
「パーソナルギフト」。値段に関係なく、どの商品を組み合わせても、無料のラッピングサービスを利用でき、買い物客の多くがラッピングの注文をしています。
店長 「7割くらいのお客さんが、ラッピングを希望してくださいます。お客様の笑顔を思い浮かべながらラッピングさせていただいています。」
買い物客 「母に還暦のお祝いを。すごくラッピングの種類も多くて、ちょっと友達にお礼がしたいなというときにも少額の時でもすごくかわいくラッピングしてくださるので、ありがたいです。」
社長 「テトテテがある地域で贈り物を送ったり送られたりする人と人との関係がどんどん作られていって、豊かな人間関係の地域が作られたらいいなと
思いますけど。」
インデップは、「従業員が自己実現できる会社づくり」をモットーに、職場環境づくりにも力を入れています。
お母さん社員 「お先に失礼します。」
Q どちらへ?
お母さん社員 「今から保育園に、会社の保育園に迎えに行きます。」
Q 歩いていける距離?
お母さん社員 「はい、すぐそこなんで、1分もしないうちに着きます。」
本社のすぐ近くに、インデップの従業員が利用できる事業所内保育園を作り、お母さん従業員の仕事と育児の両立をサポートしています
お母さん社員 「職場に保育園があることで、絶対入れるという保証もあるし、すぐに復帰できたので、安心して復帰できました。」
社長 「保育園なんてうちの会社がやらなきゃおかしいって感じがあるじゃないですか、だって『お母さんを応援しよう』っていう会社ですからね。力を発揮してくれた女性が辞めないで産休後に帰ってきてくれる、っていうのはすごく力になっていると思います。」
従業員が特別養護老人ホームを訪れ、利用者さんに自社で作った婦人服を無料でプレゼントしています。
利用者さんに喜んでもらうだけでなく、
従業員の仕事への意欲や人間力をあげるためにも欠かせないイベントです。
男性従業員 「自分たちがやっている仕事のその先に何があるか、どういう顔が見れるかというのが、すごく楽しいなと思う。」
女性従業員 「おばあちゃん孝行が出来ていない部分があるので、おばあちゃんにでも会いに行こうかなという気持ちになりましたね。」
社長 「世の中のお母さんたちを幸せにするためにはですね、当然事業に関わっている人たちが幸せであり、その事業のミッションのようなものを本当に共感していないと、それはなかなか前に進んでいけませんので、そこは一番大事なとこだと思います。」
「これからのインデップ」、どんなビジョンがあるのでしょうか。
雑貨のものづくり、すごくそれってうちがやるべきだなという気がしているんですよ。もっともっと、世の中のお母さんに貢献できる会社になるために、リーズナブルなものづくりで、もっともっと勝負できる会社でありたいなと思っていますね。進化、成長していきたいですね。
婦人服と服飾雑貨などを手掛けるアパレル産業のインデップ。 今回のポイントは「こだわりの価値」とした。
荒井社長にインタビューをすると、とにかく「お母さんに喜んでもらえる価値」について、力を込めて話してくれた。
インデップは婦人服の製造販売だけでなく“Te×tete(テトテテ)®”という雑貨店舗を運営している。これは婦人服だけでなく服飾雑貨の販売、さらには母と子が楽しい体験できる場を創りたい、思いから社員の提案もあって実現した事業である。もちろん商標登録もされている。
ものづくりへのこだわりはお母さんに貢献する事。お母さんは家のこと、子供のことでいっぱいでなかなか自分のおしゃれまで楽しめないことが多い。子育てを楽しく、また、おばあちゃんになっても楽しめるすべてのお母さんに向けて、価値ある商品をリーズナブルな価格で提供することにあるとのこと。
価値はその人やサービスの受け取り方によって変わっていくものである。値段が高い安いことより、どこに感動してもらえるか、その感動が自分の価値に見合えば、メーカー側・販売側の
思いが一致し、消費者は喜んで購入していく。
この「こだわりの価値」が共有できないと、値段だけで判断したりコストダウンだけに注力して、メーカーも販社もあまり良いことにはならないと考える。
製造だけでなく小売り、さらにはイベントやワークショップなども開催することで、インデップ全体の事業にメリットは大きく、顧客の声を聞いて次の商品企画につなげ、ファンの獲得に繋がっている。
事業的には年間での計画に沿って目標に向けた活動を進めており、ブランディングにより将来的な事業展開を進めていく。
「こだわりの価値」は新商品・新事業を展開するうえで、コンセプトを明確にすることであり、お客さまにも社員、お取引先にもわかりやすくなる。
お母さんのためのおしゃれ製品で福山から楽しさをどんどん提供されること期待している。
会社名 | 株式会社インデップ |
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業種 | 卸売業,小売業、生活関連サービス業,娯楽業 |
事業内容 | トータルアパレルプロデュース ママとギフトの店「te×tete」(テトテテ)の運営 |
代表者 | 荒井照三 |
所在地 | 広島県福山市卸町8番地3号 |
お問い合わせ | 084-920-3522(代) |
ホームページ | http://www.indepp.net/ |