2019.09.15 O.A.
画期的な技術で熟成肉を身近なものに!
各卸売業者がアメリカ産牛肉を取り扱う中、フーズアイが10年以上に渡り力を入れているのがカナダビーフの輸入販売。
カナダの栄養豊かな穀物で育てられ、すべて肉専用品種100%であるカナダビーフは、
とても品質の高い牛肉で、カナダの大自然の恵みが凝縮された味わいです。
フーズアイでは、通販サイトで「カナダビーフ館」を開設し、常に売り上げランキング上位を占めている人気ぶりです。
そのカナダビーフは、2015年からの4年間で輸入量が約2倍に増えている状況で、さらにTPPにより関税が引き下げられ、今後もっと輸入量が増えると見込まれ、フーズアイでは安価で美味しいカナダビーフの提供に情熱を注いでいます。
フーズアイの企業目標は「お肉で世の中を面白く!」。
ホームページのトップ画面にも大きく表示されているこの目標を実現すべく、新たな動きをスタートさせました。
昨年フーズアイが出会ったのが、明治大学と東京の企業が共同開発したエイジングシート。
このシートは全面にカビを発生させる胞子が付けてあり、生肉に巻けばすぐに熟成菌が増殖して熟成が始まります。
しかも、従来の自然熟成の熟成期間45~60日の半分、20日~30日という期間で熟成が完了。さらに、素早く熟成菌が肉を覆い、表面に付着する腐食菌が少なくなるため、熟成後の表面のトリミング量は従来よりも減少。これまで50~60%だった歩留まりが、約80%と高くなり、安く出荷できるようになります。
このエイジングシートで肉を熟成させることで、多くの方の手に届きにくかった発酵熟成肉が、安価で身近な存在になることが予想され、「お肉で世の中を面白く!」をさらに拡大していくため、青山社長は発酵熟成肉に情熱を注いでいます。
今回のポイントは「コトを充実させるモノの開発」とした。
青山社長とお会いし、まず食肉卸業を始めるきっかけを聞いたところ、スタートは貿易商社へ就職、畜産部門に配属されたところから食肉の輸入自由化にのって転職、そして独立へと進んだそうである。その中で絶えず苦労したことはデフレの中での商売で輸入量が増え、売上げが増えても景気や世界情勢の変動によって価格競争はついて回るコト。卸業者が成長していくためには、当然に経営者も第一線に立って情報を集めビジネスの幅を広げていくことが大切と考え実践している。社員にも肉のスペシャリストとしてお客様である外食産業と食肉工場、商社の「通訳」として適正な価格で必要な量、そして要望にあった美味しい肉をタイムリーに提供する肉の情報発信源になる事を重視している。
そのためにOJTで自ら良い肉をさばいて、焼いて、食べる。さらには社員だけでなく、通販事業ではお客様に失敗させない調理をしてもらおうと、充実した説明を心がけており、多くのリピートを得ているそうである。
そして開発していくこと。
VTRで紹介した「カナダビーフ」は差別化した商品としてスーパーでは扱っていない。自社商品とし、さらには1ポンド(約450g)というちょっと大きめサイズを提供する。これが大手通販のTOPランクの扱いとなっている。
もう一つは阿蘇工場。縁あって取得した工場は当初製造業のノウハウがなく苦労したが、標準化と生産管理に着目、実践できる技術を探索し続けた結果、「エイジングシート」技術の導入、そして「発酵熟成肉」の製品化につながる。発酵工程の向上とお客様への提供時点で安定的に、かつ、短期にできることで生産性を向上させられることにある。本格生産に入っており、この秋から出荷するとのこと。
今、肉はいきなりから肉バルブームとなり、良質タンパクが取れる赤身肉がトレンド。リーズナブルでヘルシー、年配の方も楽しめる良質な牛肉をもっと楽しみたい。時代のニーズを先取りし、自らがお客様の要望に応える商品開発、生産技術開発、通信販売と、開発型の卸事業こそ新しいビジネスモデルと言える。
フーズアイに “世界の面白い肉”がもっと楽しめるようにしてほしい。
会社名 | 株式会社フーズアイ |
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業種 | 卸売業,小売業 |
事業内容 | 国産食肉・輸入食肉の販売、食肉加工製品の企画・製造・販売、調味料の企画・販売、バーベキュー用品・レジャー用品の販売 |
代表者 | 代表取締役 青山雅則 |
所在地 | 広島市西区草津港1丁目6番10号 |
お問い合わせ | 電話 (082)501-4480 FAX (082)276-7730 |
ホームページ | https://foods-i.jp/ |