2011.02.06 O.A.
天然ゴムアレルギーを救う! 新開発の医療用手袋
近年、医療業界で問題視されている「ラテックスアレルギー」。 天然ゴム製の手袋に含まれる天然ゴムのタンパク質により引き起こされるアレルギー。 多く見られる症状は、接触部分のかゆみ、蕁麻疹、皮膚の膨張など。しかし、重篤な症例は、ゴムの近くに居るだけで前述の症状が起きたり、 喘息のような息苦しい症状が出たり、さらに重篤になると生死に関わるようなショック症状(アナフィラキシーショック)を起こすこともある。 医療従事者だけではなく患者もひきおこされることがあり、問題視されている。そこで開発されたのが、 合成ゴム製の「ラテックスアレルギー対策手袋」。国内TOPシェアを誇る手術用手袋開発の技術やノウハウを結集し開発された。
農業用手袋から始まったゴム手袋開発。今では、家庭用、工業用、医療用などを含めて3000種類を越える手袋を開発してきた。 そんな手袋開発において創業以来変わらないコト。それは、絶対品質。例えば、医療用手袋において国際基準では、 一定のロットの中から数本抜き取り、その数本に問題が無ければ出荷が認められるという。 しかし、三興化学工業では、ひとつひとつ手袋を空気で膨らませ、熟練した検査院が目視で全てを検査する。ひとつのミスも許さない。 国際基準を上回る三興基準だ。こうした品質が認められ、手術用手袋において、国内TOPシェアを誇る。実は、その手術用手袋。 国内で最初に作ったのも三興化学工業だ。その他、工業用手袋においても、放射性物質取扱用手袋やハイブリッド車用電気手袋、 宇宙ステーションで使われている手袋などもあり、バリエーション豊かなゴム手袋に驚かされる。その全てにおいて、絶対の品質を誇ると社長は話す。
産業界の発展・医療技術の進歩、社会環境。時代のニーズと共に、ゴム手袋の開発も行なってきた三興化学工業。 「あらゆる全てのモノを作り出していく手、これを保護するのが手袋」という想いで常に一歩先を行く開発を目指している。 社長にとってゴム手袋とは何ですか?と聞くとこう話してくれた。「ハイテクを支えるローテクの最高の技術」だと。
会社名 | 三興化学工業株式会社 |
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業種 | 製造業 |
事業内容 | ゴム手袋製造・販売 |
従業員数 | 100名 |
所在地 | 広島県大竹市新町2丁目11-4 |
お問い合わせ | 0827-52-3111 |
ホームページ | http://sanko-kagaku.co.jp/ |