2011.03.27 O.A.
建物を空気で浮かせるエアー断震システム、安全・安心な暮らし方の提案
広島市南区にある堀田建設株式会社。広島を中心に一戸建て新築住宅からビル、公共施設、店舗など幅広く行う総合建設会社です。 中でも木造の注文住宅は、創業以来数多く手がけていて、このほど新しい住宅が完成しました。 それには中国地方で初めて、地震の揺れを防ぐ新技術が取り入れられています。なんと家ごと浮かせるというんです!
茨城県つくば市の大型耐震実験施設で新しい地震対策技術の実験が行われました。 これは建物を空気で浮かせて地震の揺れを吸収するエアー断震システムと呼ばれるものです。 これは茨城県の住宅メーカーが開発したものです。西風新都セントラルシティーこころに、 エアー断震システムを取り入れた堀田建設のモデルハウスがあります。 地震が発生すると建物の人工地盤と基礎の間に空気が送り込まれ、建物全体を浮上させる仕組みです。 浮き上がる時間は3分以上、およそ1.5センチの高さまで浮き上がります。 建物を浮かせるエアーは敷地内に設置したタンクから送られます。センサーが揺れを感知すると瞬時に作動するのです。
いま、住宅メーカーは厳しい局面を迎えています。求められるのは、消費低迷に歯止めをかける新しいビジネスモデルです。 そこで堀田建設では、顧客への新しいアプローチ法を考えたのです。初めての試みはユニークな展示会から始まりました。 テーマは「ラグとすまい」。会場にはアンティーク・ラグの「ムニ」と洗練されたデザインのカッシーナの家具が展示されていました。 どちらも人気の海外ブランドです。住宅の間取りや設備の良さだけではなく、提案するのは住み心地。 洗練された調度品を通して、住まい方をイメージすることで顧客の購買意欲を刺激しようというのです。