2011.12.04 O.A.
企業価値の再発見。食材にも使える新世代の広島菜漬け
長年親しまれきた広島菜漬けで躍進する企業、それが創業50年を迎える『株式会社 山豊』です。 3回も漬け替えた"広島菜漬け""安藝菜"、そしてしそ風味の"安藝紫"(あきむらさき)など、様々な広島菜漬けを販売しています。 そしてさらに、広島菜と黒鯛をミックスした"混ぜご飯の素""黒鯛入り広島菜"や、漬け物の調味液を使ったドレッシングなど、 独創性のある製品も提供してきました。現在のような商品ラインナップ誕生の影には、食卓の漬け物離れという 時代の流れがあったと言います。
情熱企業 TSS テレビ新広島 株式会社山豊 食べるシーンが減ってきた漬け物。社長の山本千曲さんは、移りゆく時代の中で求められる「漬け物のあり方」を考え続けていました。 たどり着いたのが、おかずとしての漬物ではなく、「食材としての漬け物」という商品価値の再発見でした。
山豊が扱う広島菜は、葉物であるため、工場ラインにのせにくく、手作業が欠かせません。 非効率とも思える手作業ですが、実は、様々な商品に即時対応可能な、自由度を持っています。 そして、扱っている広島菜には、おにぎりを包むことも出来る、大きな葉という特徴がありました。 企業価値と商品価値の見直し。そこから、新たな製品が生まれました。それが「粽菜(ちまきな)」。 情熱企業 TSS テレビ新広島 株式会社 山豊 人参や、きゅうりといった漬け物を、広島菜で手巻きした、新しい漬け物です。 さらに、人参やきゅうりに代わり、チーズを広島菜で巻いた、「チーズ粽菜」が誕生。 ワインとの相性の良い漬け物が誕生したのです。また、山豊が立てた、販路拡大のための事業計画は、 農商工連携の認定を受けました。その主役が、広島菜キムチ。おかずとして食べても美味しい設計ですが、 オムレツなどの具材にも使える広島菜です。山豊は、広島菜の価値を再発見し追求することで、 自社製品に新たな価値を生み出すことに成功したのです。
会社名 | 株式会社山豊 |
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業種 | 製造業 |
事業内容 | 漬物・惣菜などの製造・加工及び輸出入・卸業務、 広島菜漬けの製造・販売、及び、広島菜漬けを使った食材の製造・販売 |
従業員数 | 128名 |
所在地 | 広島市安佐南区沼田町伴79-2 |
お問い合わせ | 082-848-7778 |
ホームページ | http://www.yamatoyo.co.jp/ |