2013.08.18 O.A.
ファストではなくスローな家づくり~地元密着型住宅メーカーの挑戦~
東日本大震災で津波と同じく大きな被害をもたらした、液状化現象。 その影響で傾いた住宅を短い時間で元の状態に戻せる、画期的な最新技術がハウスバランサー。 地震が発生すると、地盤のゆるい土地では液状化がおこり陥没する部分が表れます。 その影響で住宅が傾いた場合、その部分に近いパイプからセメントミルクを注入します。 陥没した部分にセメントが流し込まれ、その圧力で住宅を元の状態にもどすのです。 注入するためのパイプは、基礎工事を行う際にあらかじめ設置、基礎の中に埋め込むので、 住宅の完成時には全く目立つことはない。 実際使用する際に、パイプを掘り起こしセメントを送る機械に直接つなぎます。 基礎の周りを掘り起こすだけので、屋内での作業はなく、家財道具もそのままで修復が可能。
茨城県つくば市の大型耐震実験施設で新しい地震対策技術の実験が行われました。 これは建物を空気で浮かせて地震の揺れを吸収するエアー断震システムと呼ばれるものです。 これは茨城県の住宅メーカーが開発したものです。西風新都セントラルシティーこころに、 エアー断震システムを取り入れた堀田建設のモデルハウスがあります。 地震が発生すると建物の人工地盤と基礎の間に空気が送り込まれ、建物全体を浮上させる仕組みです。 浮き上がる時間は3分以上、およそ1.5センチの高さまで浮き上がります。 建物を浮かせるエアーは敷地内に設置したタンクから送られます。センサーが揺れを感知すると瞬時に作動するのです。
住宅の設備や間取りだけでなく、住み心地も提案している。 床をあえてでこぼこに仕上げたなぐり床などを採用することで五感で住宅の良さを訴える。 ファストではなくスロー。ものではなく、事で売る。これが堀田建設の考える地域に根ざした住宅メーカーの姿なのです。 住宅を建てる前も、そして建てた後も、施主との関係を長く築きたい、直接的なアプローチではない方法で感動と信頼を得る。 堀田建設が今まで培ってきた経験から生み出した答えでした。