バルコムは、世界的に多くのファンを持ち人気の高い「ＢＭＷ・ＭＩＮＩ・ハーレーダビッドソン」というプレミアムブランドの正規ディーラーです。その実績は高く、国内トップクラスの評価を得ています。山坂社長も「今年で４８年目。ＢＭＷ・ハーレーダビッドソンを中心に販売してきた信用が一番。プレミアムブランドと巡り合えてありがたい」と語っています。

バルコムの創業は１９６７年、昭和４２年。山坂社長の父が、ＢＭＷのディーラーとして、バルコムヒロシマモータースを設立しました。「関税が高かったので国産車との価格差があった。車が本当に好きな人、収入に余裕がある人しか買えない時代・・・」と山坂社長は当時のことを聞かされていました。

広島商業高校から広島大学に進んだ山坂社長。高校時代に簿記１級を取得しました。大学卒業後、地元自動車ディーラーに就職。３年目にトップセールスを記録した後、バルコムヒロシマモータースに入社しました。入社当時の社員数は２０人。顧客リストや売り上げ台帳もなく、企業というより家業だったといいます。山坂社長は帳票類を整備し、企業へと転換を図っていきました。

山坂社長には、経営における信念が数々あるといいます。その一つが「転ばぬ先の杖、杖、杖、杖、杖」。現状を見ながら、将来を見据えながら、二の手、三の手を打つことが大事だといいます。現在、バルコムは、広島を拠点に岡山、山口、福岡、そして東京にも進出。2014年、売上高は２７２億円を達成しました。

2005年にグループ会社を設立し飲食業にも進出。鉄板焼きの店・弁兵衛をオープンしました。現在、東京・港区にも出店し、飲食事業はワイン酒場など７店を構えるほどになりました。山坂社長は「３万人強というお客様に車以外のもので何か喜んでもらえるモノはないのか？ということで新しいビジネスにチャレンジしている」と言います。2013年には社名をバルコムに変更。総合サービス企業へと一歩を踏み出しました。フードサービスに取り組むバルコムエミュー。マンション販売やリノベーションへの展開も視野に入れたバルコム不動産。多様なレンタカー需要に対応するＪネットレンタカー中国。物流のノウハウをコンサルティングで活用するバルコムロジプランなどのグループ会社を設立し、多様な事業に取り組んでいます。さらに、通信販売事業や太陽光発電事業、旅行代理業にも取り組んでいます。