2015.09.20 O.A.
ニッチな市場で顧客を獲得 酒造メーカーのマーケティング戦略
広島市中区にある、酒の専門店、大和屋酒舗(しゅほ)をおとずれたのは、中国醸造の企画開発部門。
今日は共同開発をしている商品の、視察に来たのです。
共同開発で誕生したのが、「Kawaii 白い シリーズ」。
ミルクをベースに、果汁を加えた、
女性が飲みやすい、低アルコールリキュールです。
販売店との共同で生まれた、販売店のための商品。
それは新たな市場開拓にもつながっているのです。
商品開発で、市場拡大を目指すのが、中国醸造株式会社。
廿日市市にある、酒造メーカーです。
広島土産の定番を、そのまま酒にした、「もみじ饅頭のお酒」や、
「カープファンが他球団のファンに自慢できるお酒」をコンセプトにした、
カープ応援酒といった、酒の新提案を続けています。
中国醸造株式会社の前身は、大正7年(1918年)に設立した、中国醸造合資会社。
昭和42年(1967年)には、業界初の紙容器に入った清酒、「はこざけ一代」を発売。
小容量で価格を下げたはこざけは新たな市場を生み出した商品でした。
中国醸造が目指すものは、ニッチな市場。
10人全部ではなく、10人の内の数人が本当に満足出来る、商品づくりをすることなのです。
中国醸造の商品の中で、現在、日本酒とリキュールの売り上げが伸びています。
中でもリキュールは、毎年、150%の伸び率を記録し続けています。
その背景には、企画開発部門が中心となった、市場の開拓がありました。
もともと、中国醸造には、日本酒で売り上げを高めて行きたいという要望がありました。しかし、専門店との取引がなかったので、市場の開拓が必要だったでした。
そうした状況の中で、何からスタートしようかと考えたところ、専門店に、女性客の獲得というニーズがあったので、リキュールの新商品開発をしたのでした。
それが「Kawaii 白い シリーズ」だったのでした。
商品の具現化は、商品開発部門が中心となって行われます。
開発中の酒は、社長も含めてのテイスティングが行われます。
テイスティングは、社外の女性のグループにも依頼。
ニーズをより深く、掘り下げています。
さらに、今から人気の出るフレーバーの調査や、 瓶の形やパッケージを決めるためのリサーチ活動を続けています。
歴史の中で培われた技術と、数多くのカテゴリの酒。
それが開発を支え、中国醸造というブランドを確立させてきたのです。
会社名 | 中国醸造株式会社 |
---|---|
業種 | 製造業 |
事業内容 | アルコールならびに酒類の製造販売 |
代表者 | 代表取締役社長 白井 浩一郎 |
所在地 | 広島県廿日市市桜尾一丁目12番1号 |
お問い合わせ | (0829)32-2111(代表) |
ホームページ | http://www.chugoku-jozo.co.jp/ |