テーマ　「顧客が楽しむビジネスの価値」



自動車販売以上に人との繋がりや人の輪、

“コミュニティ”を重視するジェットシティー。

『楽しかった。また行こう。』と思えるお店作りを心がけている。

その思いは創業当時から変わらず、いまやイベントや企画は

お客様が主体となって、それをジェットシティがサポートしているような、

理想の店づくりをしている企業である。

よく顧客の囲い込み、というが、ジェットシティは顧客に囲い込まれている、

そんなイメージを覚える。

それは萩原社長が、お客様の車に限らず

いろいろな相談やストレス発散の場所にしたい、

その思いを貫いていることからこそできている。

ここにジェットシティが優れた収益を上げる源泉にもなっている。

ジェットシティは顧客の注文で特別仕様の自動車もつくる

クリエイティブ集団である。

自動車のカスタム化は決められた規程の中で、

可能な限りお客様の思いを具現化させなくてはならない。

住宅リフォームと同様で、お客様の「そうそう、これが欲しかった」、

ニーズ以上の潜在的な欲求であるウォンツに応える難しさがある。



ウォンツに応えるために、

　①よくよくお客様の話を聞き、見える形をイラストで書いてみせる、

　　時にはちょっとした工作で模型を見せる

　②日々使える材料や技術などの情報収集、

　　提案できるアイデアを考え続ける

　③車以外のことに目を向ける



特に③がポイントで、萩原社長を面白くするためには車以外の

情報や技術を活かすことが重要と見ている。

これは様々なビジネスに共通していえることだ。

ハーレーの愛好会とのコラボレーションなどもしていて、

異業種との交流がさらに多くの情報を広げる機会にもある。



そして第3者の評価を受けることも大切。

カスタムカーショーなどに出展し、注目されるだけでなく

受賞をすることを目指してアイデアと技術を駆使する。

自社を表現することはファンづくりには欠かせない。

これがお客様に対しての最大のPRとなる。

カスタムカーショーに出展することで売上、顧客数は、

飛躍的に伸びる結果となった。

信頼を得ることと自社の思いの認知に努力を怠らない。

ここまでくれば広告しなくてもSNSで十分告知できるようになる。

「顧客が楽しむビジネスの価値」を考えるとき、

自らがトレンドを作ることに注目したい。

お客様が驚くアイデアを実現することが、お客様の要求を満足し、

自社の喜びにもなり、それが企業の価値と収益につながっていく。

ジェットシティはモノ売りではなく、

コトを売る一つのビジネスモデルといえる。