広島地域 8ch

毎週土曜日 朝11時35分放送(土曜日 深夜再放送中)

独自の価値を創造する企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2017.03.26 O.A.

生産者と消費者の架け橋に 広島の味で縁をつなぐ

株式会社A.C.E.とは?

株式会社 A.C.E.は、地元広島の食材と酒にこだわる、四つの店舗経営で、
業績を伸ばしている企業です。
人気の秘密は、井手社長が自ら生産者の元へ足を運んで探してきた
全国に誇れる地元広島のこだわりの食材や日本酒です。
手間をかけて育てられた江田島のカキ。
日本酒、美和桜(みわさくら)に、 出汁を加えて作ったスープで、
竹原市が誇る、ブランド牛、峠下牛(たおしたぎゅう)を食べる、日本酒しゃぶしゃぶ。
さらに広島県産の日本酒の数々。
努力と工夫で、業績を向上させてきました。

井手社長の来歴と株式会社A.C.E.の誕生

大崎上島に生まれ、高校時代までを過ごした井手社長。
広島市内で就職した時に、広島の地の物を使っている店があまりないことを感じました。
広島の味を知ってもらいたい。
そのために選んだのが、自らが伝える側として、起業することでした。
「生産者と消費者の架け橋になりたい。」
それがA.C.E.の目指すものです。

新たなる進展、6次産業化

地産地消で地域活性化、という考えをべースに、
地元の食材・酒を使ったメニューを提供しているA.C.E.は、
安芸高田市にある、八千代産直市場を経営しています。
草津漁港から仕入れた、新鮮な魚介類や、登録している、約900人もの生産者が作った、
安芸高田市の野菜が集まります。
「生産者主導の飲食店は、原料確保が得意だが、消費者に伝えるのに苦労する。
 飲食店主体で生産までしようとすると、生産で失敗する確立が高い。
 我々の場合は飲食店で、調理した商品を届ける3次、産直市場が1次、
流通を自社で確保することが出来れば、6次産業化が完成する。」
と井手社長は語ります。
6次産業化の推進で、低価格でおいしいものの提供が可能になり、
広島の食材を、たくさんの人に知ってもらうことが出来るようになるのです。

安芸高田市との縁のつながり

八千代産直市場と6次産業化計画は、安芸高田市とのご縁を結ぶ、きっかけにもなりました。
安芸高田市の産業振興部と協力して、鹿の肉の販売と、鹿肉を使った、
八千代鹿バーガーを開発し、八千代産直市場のフードコーナーでの販売を開始したのです。
さらに移動販売車を使った、八千代鹿バーガーの販売も行うようになりました。

広島駅前への進出計画

A.C.E.は現在、広島駅前への進出を計画しています。
「安芸高田市から広島市内に対する流通の拠点が出来るということは、
他の飲食店に野菜を卸せるし、自社のネットワークも強固になる。
 いい料理が出てくる飲食店と、産直市場の複合業態は全国にもあまりないので、
新しい業態にチャレンジしていきたい。」

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テーマ「あらゆるご縁をつなげる」

地元広島の食材を使った飲食、加工食品の開発、八千代産直市場、移動販売と
さまざまな取り組みを進めているA.C.E.。

井手社長とお会いして、これからのビジネスについて話を聞いてきた。
ポイントは「あらゆるご縁をつなげる」ということ。
新事業新商品の開発を続けているA.C.Eは、開発の過程でいろいろな人が携わり、
そのご縁は実行していく情熱を社長自ら注ぎ込むことにある。
ご縁はつなげるからこそ具体化するものである。
そのご縁は地域をつなげているネットワークから得られる。
井手社長は地域とのつながりを金融と行政・自治体から得ることが重要だ、と語る。

生産者・事業者がより良くなっていくためには、

・企業の成長を支える情報
・有効な資金
・将来を支え、次世代へと受け継ぐ事業を残していくこと

金融機関や安芸高田市といった自治体との関係は、
事業の将来を見据え、思いを共有し、ともに実現に向けて努力を継続することにある。
予算がない、政策がない、バックアップがない、ではなく、
自らが動く、政策は地域のために提案していくことで、
バックアップは生きるものである。
実績は降ってくることはないので、
あらゆるご縁を自らがつなげていくことで引き寄せてくるものと思う。

地域を代表する広島のお好み焼きもキャベツを地場から提供できないか、
生産者に新たに生産するものを開発してもらい、
一定の流通量を確保することで、地域全体を良くしていこうというつなぎ方に
井手社長は注目している。

井手社長はいろいろなコトを1か所で体験してもらおうと、
新たな複合店舗を打ち出し、新たなメニューによる飲食サービス、
地場産品、新しいお土産品を提供し、広島へ来て頂くほかの地域の方に、
より広島の良さを伝えたいそうだ。
ますます楽しみにA.C.Eに期待したい。
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