2019.03.10 O.A.
音をコントロールする企業
“音”をコントロールする企業ヒロタニ。
本社ショールームには、製品が展示されています。
その中で一番のメインと言われるのがダッシュインシュレーターです。
これはエンジンと室内の間仕切り部分であり、エンジン音が室内に入ってこない機能を持ちます。ヒロタニが持つ「音の解析技術、遮音、吸音技術」が部品に機能を持し、製品にいかされています。
これらは、地元自動車メーカーに絶大なる信頼を得ています。
創業は1951年。
広島市中区でベニヤ板や新建材を販売。
その原点を忘れないように現在のデザインに刻まれています。
本社ロビーは、まるで高級ホテルのようなデザイン性優れた雰囲気。
そこには、「明るく 楽しく そして挑戦」が掲げられています。
廣谷社長曰く「明るければいい発想もでてくる。明るければいい人も寄ってくる。そして常に明るく楽しくそして挑戦することを社員全員でチャレンジしていきたい。
本社敷地内にある建物。ここで“音”とコントロールする技術を進化させています。残響室と無響室。残響室は、音が均一に響くように均一な音波を再現します。一方、無響室は余計な音がない状態にし、正確な音が測れます。これらの比較により素材がどう音に反応するかチェックします。
また業界ではいち早く導入した「シャーシーダイナモ」では、ヒロタニが目指す“快適な音づくり”の実用化に向けた実験が繰り返し行われています。
2017年に稼働した山口工場。
入り口にあるのは緑化壁面。ここでも廣谷社長の美学がありました。
廣谷社長曰く「花があるところというのは人間も和みますよね。」
自然の中で仕事ができるということで職場の環境作りにも進化をもたらせています。本社でもロビーをはじめ、オフィスではガラス張にして見える化を図りました。これにより社員たちの意識も変化が出ました。
より進化した“快適な音づくり”は、素材を見極め、技術を進化させる中でそこには社員一人一人が明るく楽しい環境の中で挑戦していく姿勢がありました。
自動車用内装部品を主に、音と熱をコントロールする部品を作るヒロタニ。
車の見えない部分で、快適な音と空間を実現する断熱・吸音部品。
ポイントは『美しさ』にある。
廣谷社長に大切にしていることを伺ったところ、美しさは技術・製品すべてにつながるとの事だった。
なるほどなコメントである。機能部品であっても優れたものほど美しい。
そしてかっこいい。もちろん美しさは個人の感性により違いはあるが、少なくとも整備されたきれい
な空間、良い製品をみれば同じ美しさは認識できる。
ヒロタニを訪問すると、工場はコーポレートカラーの緑色で周りの景色と調和している。
中に入ると階上の事務所につながるシックな空間、応接室は落ち着いた内装。社長はもう古くなってきたので
そろそろ変えたい、と言われていたが、美しい空間で対応して頂けることに喜びすら感じてくる。
ホームページにもカッコよさを感じるデザインになっている。
見えないところにも高い機能部品があるからこそ、優れた自動車ができる。車も走ればよいわけでなく、
走行時に社内外に発生する音、エンジンや周囲環境の熱、環境を踏まえた製品。
快適な車は多くの課題をクリヤーした部品で楽しい空間を演出している。
ヒロタニには、チームヒロタニで明るく楽しくそして挑戦、と理念が掲げられている。
美しい会社、美しい製品を追及にはチーム一丸となって取り組んでいく気概を感じた。
企業にとって『美しさ』は重要な要素となる。
会社名 | 株式会社ヒロタニ |
---|---|
業種 | 製造業 |
事業内容 | 自動車部品製造(防音、内装、外装、組み立て) |
代表者 | 廣谷清 |
従業員数 | 335名(2018年6月1日現在) |
所在地 | 東広島市志和町志和堀1153-10 |
お問い合わせ | 082-433-6600 |
ホームページ | www.hirotani.co.jp |