2019.07.14 O.A.
夢をカタチにする自由設計できるマンション
東区山根町に本社を構える「下岸建設株式会社」は、広島市内を中心に「ハウスバーンフリート」シリーズを展開しています。
同社はそれぞれのマンションにコンセプトネームを定めます。それはその地域に溶け込むように考えられたもの。
例えば、2019年に完成した「ヴィント・ローゼ ハウスバーンフリート元宇品」のコンセプトネームは「海風にあいさつしましょう」。半年前に入居した井上さんは注文住宅型マンションであることに魅力を感じて、設計士・平賀さんに相談を繰り返しました。リビングにハンモックを吊るしたい、ドアはアンティーク調にしたい、壁を黒板のようにして自由に絵や文字が書きこめないかなど・・・井上さんがしたいことを設計士・平賀さんはひとつずつ解決していきました。
下岸社長は「住みたいと思って頂けるもの、またそこにハウスバーンフリートができて地域がさらによくなること」を願い毎回、分譲マンションを企画しています。その企画には住む人だけでなく下岸建設のスタッフも一緒になってワクワクできる環境がありました。入居者の希望についての課題は、担当者だけでなく会社のスタッフで共有して解決を図ること。若い社員が実にいきいきと取り組みます。
ネット社会の充実により情報があふれる現在、暮らしについての考え方も多岐に分かれるようになりました。細分化された自分スタイルへの要望に対応しつつ下岸建設の「ハウスバーンフリート」シリーズは今年で39棟目を完成させます。
現在、安佐南区緑井に建設中のマンション「エーヴィヒ・グリューン ハウスバーンフリート緑井」。担当する設計士・上田さんは現地に何度も足を運び、川や緑が見えるこの地域の環境や歴史をひも解きデザインを固めて行きました。そしてそのコンセプトは「永遠の緑」です。
もうひとつ東千田公園の近くにある「ユーバーブリック ハウスバーンフリート東千田公園」。
ここに住む佐々木さんの要望は、生活の中でグランドピアノが身近にあること。リビング空間とピアノの調和という課題を解決しています。今では親子でグランドピアノ演奏を気楽に楽しむ日常がそこにありました。
また、今坂さんのお宅では「カフェのようなリビング」「子供たちの勉強姿がいつでも見えること」という要望がありました。奥さまが使いやすい調度品の設定や、リビングの中に子供たちのスペース設け、その間に目線を遮るおしゃれな低い壁を設けることで会話が豊かなになる環境を実現した工夫が、そこにありました
顧客の要望にどう対応するか。お客様やスタッフと何度も対話を重ね全力でミッションをクリアしようとする下岸建設の取組方針。
「立地」と「価格」が全てという業界の中で独創的なライフスタイルの提案で新たなる価値を見出してきました。それがずっと暮らしたくなるマンション「ハウスバーンフリート」なのです。また下岸社長は、マンションは同じ屋根の下という考えからスモールコミュニティを仕掛け、気楽で安心なご近所付き合いの創造も行っています。
もっと楽しめる住まいと街づくりを目指す下岸建設。
今回のポイントは「コンセプトを伝える」ことにした。
下岸建設は自社で1番に立てたマンションに本社を構える。
下岸社長を訪ねマンションを売っている会社なのか? と聞いたところ、その答えは、不動産でもマンション販売ではなく、ものづくり企業だ、とのことだった。
創業者はいわゆる下請け建設業者から始まり、自社製品の開発は将来に向けて必須であると考え、土地活用の提案から店舗開発、施設開発から始め、戸建てからマンション建築のシリーズ化を進めてきた経緯がある。すべてお客様のために自分たちが作っていくことを大切にしており、自由設計はお客様にとって必要なことなので普通に取り組んでいるそうだ。
その徹底ぶりは最新の分譲マンション完売済み19戸はすべて間取りが違うとのこと。
ここでの注目は、なぜそうすることがメリットにつながるか。
分譲マンションはスモールコミュニティであるが故、住まう人たちが本当に楽しめないとマンションそのものの価値に影響していく。建設地に合わせてこの場所でないとできない建物を作ることを重視する。
そこから建物のコンセプトを明示し共有できるイメージを作り手から発信する。建物には一つ一つコンセプトネームを付け販売している。
作り手のイメージを受け止めた属性の近い人が集まり集合住宅となる。その結果住まう人たちの意識が高まり良い状態で管理維持され、さらに良いものとなっていく。
下岸社長はハウスバーンフリートはサービス名と捉えている。商標登録もそうなっていた。
立地は違うが建物品質・設計品質はブランド名としてお客様にはある程度理解がある。
下岸建設はお客様の住むイメージに合わせた住まいを作り、各々ストーリーを実現するようにしていく。
今回のテーマ「コンセプトを伝える」
自社商品はコンセプトをいかに伝えていくか、ブランドの構築には時間がかかるが、モノづくりは、サービスとわかりやすいアピールによるコトづくりをすることでお客様に喜んでもらえる。
モノからコトへ、商品開発へ重要なポイントだ。
下岸建設の建築物から新たなコンセプトによる楽しめる住まいが増えることに期待したい。
会社名 | 下岸建設株式会社 |
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業種 | 建設業 |
事業内容 | 総合建設事業、店舗開発事業、分譲マンション事業 |
従業員数 | 21名 |
所在地 | 広島市東区山根町28番22号 |
お問い合わせ | TEL:082-264-0709、FAX:082-264-0729 |
ホームページ | http://www.shimokishi.co.jp/ |