奈良県大和高田市。悠久の歴史ただようこの町に、大峰堂薬品工業はあります。主に漢方薬の製造・研究を手掛けています。 従業員は151人。創業以来、配置薬や医療現場で使われる医薬品の製造で売り上げを着実に伸ばしてきました。 明治33年の創業以来守り続けているのが、生薬へのこだわりと漢方薬を作るときに欠かせないエキスの抽出技術です。 現在では最先端のシステムで制御されたエキス抽出プラントで生薬から熱水によって有効成分を抽出します。

７兆円産業といわれる巨大市場の医薬品業界も時代とともにその姿は変化していきます。 そこでとった方針が｢選択と集中｣でした。自分達の得意分野である漢方薬、そしてエキス抽出技術に選択・集中することで、 単なる製薬会社ではなく、漢方薬に特化した製薬会社を目指したのです。 生薬の産地に直接社員が足を運び買い付けを行い、徹底された温度管理によって大切に保管されます。 さらに原料から、完成品までの様々な工程で最新の分析機器を使って厳しく品質を管理しています。 もちろん製品ごとに定められた試験方法で試験結果を積み重ね、製品の安全性や品質も管理しています。

大峰堂薬品工業には最新で高度な抽出技術があります。2006年に完成した超臨界抽出プラント。 二酸化炭素ガスに温度と圧力を加え、気体でも液体でもない、超臨界状態で抽出することで、今までにない成分を抽出することが期待できるのです。