放送内容
過去に放送した番組をご覧ください。
2020.12.20 O.A.
「くらしのもと」、もっとよくして、明日へ、未来へ、つなげたい
食協株式会社
時代の流れに合わせた米づくり
減少の一途をたどる年間1人当たりの米の消費量。同時に、世帯所得の減少や女性の社会進出などで、共働き世帯が増加。家庭内で米を消費する割合が年々減っていき、中食、外食の割合が多くなってきました。
そこで食協は、米農家を守るために、通常米の約1.5倍の収穫量がある「多収穫米」の生産を指導し始めました。
事業拡大の要、流通センター
「志和流通センター」は、米穀事業とともに、事業の大半を占める食品事業の中心。
営業倉庫の認可を受けているため、他社の商品も扱うことができます。
これが顧客にとってもメーカーにとっても大きなメリット。
小麦粉や食用油、レーズン、砂糖などを小分けしてのバラ配送、共同配送が行えるのです。
創業当時から続く燃料事業
70年前の創業当時から手掛けている燃料事業。
現在は、家庭用、産業用を問わず、様々な分野へLPガスの販売・供給を行っています。
さらに、タクシーのオートガススタンドやガス機器の販売、水の宅配、LPガスを活かしたコインランドリー事業も展開。
これら「くらしのもと」の事業を広げる理由は、災害などの非常時の暮らしも支えることが大切だと考えているからなのです。
そして、地域貢献で「地域への感謝や恩返し」の気持ちを持って取り組んでいるのです。
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今回のポイントは『企業が持続するために』とした。
食協は主食を届ける米穀事業に始まり、生活に必要な基盤を支える事業を発展させており、ガスや飲料水、そしてコインランドリーへ展開を広げている。地域で得た利益へ感謝と恩返しとして地域貢献、食育事業では田植えや稲刈り体験をはじめ、弱者への食糧提供、地域スポーツ支援などへ還元している。興味深いことに50年を経過する深川工場でHACCP(ハサップ)認証を得ており、全国に比較的年季がかった精米工場が多い業界へ、食品の安全管理の一層の向上が可能であることを示すなど改善活動へも余念がない。米粒が当然のこととして一つも落ちていない、そんな工場をイメージし、武信社長が常務だった時代から工場の若手と理想の工場を考えて、その結果に過ぎないという。
常に先へ行く武信社長にインタビューした。今年からSDGsに対する取り組みを表明し、実行しているとのこと。15年以上前から様々な形で持続可能な開発目標にあげられる関連項目は実施しており、この度は、どの項目を進めているか、という点を明確にしている。
特許を多数出願している背景には商品開発事業として米に関連した新商品や新技術開発を実施しており、失敗もあるが地道な開発業務が現在の品質や顧客ニーズに沿った原料開発へ生かされている。
特に考課制度の整備に注力したそうだ。実力主義により頑張った成果をしっかりと評価し、成果が上がらない時や本人の希望があれば降格や職位の見直しなど、制度の浸透し機能するのに数年をかけてきたとのこと。武信社長は社員とのコミュニケーションを重視しており、165名の社員と面談をするとともに、社長だけに言いたいことを直接伝えられる投書箱を設置しているそうだ。社員がやりたいことができるよう社長自らがコミュニケーションを大切に実行することが食協の躍進につながっているといえる。
企業情報
会社名 | 食協株式会社 |
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業種 | 卸売業,小売業 |
事業内容 | 米、食品、燃料の総合卸 |
代表者 | 代表取締役社長 武信和也 |
従業員数 | 165人 |
年商 | |
所在地 | 本社:広島市南区松川町5-9 |
お問い合わせ | (082)264-1311(代表) |
ホームページ | http://www.shokkyo.co.jp |