2021.08.07 O.A.
世界に誇る光触媒技術で、HIROSHIMAから世界へ
この会社が持つ技術を施工した部分と、そうでない部分の比較。20年経過しても施工した部分に、汚れが見当たりません。その技術とは…酸化チタン光触媒。
酸化チタン光触媒とは、いったいどういったメカニズムで“きれい”を
保つことができるのか、というと、そもそも酸化チタンとは歯磨き粉などにも含まれている、白くする働きがある物質。
それに対して光エネルギーを与えることで、汚れを防ぐというのです。
ここで水を使った実験。
右側が普通のガラス面、左側には酸化チタンが吹き付けてあります。酸化チタンを吹き付けたほうは水滴にならず流れ落ちていきます。つまり普通の外壁などに雨があたると、雨の汚れが残りますが、酸化チタンを施せば、雨水と一緒に汚れが流れ落ちるのです。
これがきれいを保つメカニズムなのです。
1990年代に日本人研究者が酸化チタンのセルフクリーニング機能が開発された。その後、国内では数多くの企業が酸化チタンを使った光触媒を製品化。
そんな中でエコートが差別化すべく生み出した、新たなる価値の創造は?
液体にすることだった。
酸化チタンを塗料などに混ぜて外壁に塗布するのが一般的だった。しかし塗料にムラができると、酸化チタンの効能が最大限生かせない可能性があることが弱点だった。
そこで長年の研究で水溶性の酸化チタンを開発。
そうすることで、意匠に影響なくどんなものにも塗布できる強みを手にしたのだ。
ミラクルチタン光触媒コートの、国内での施工実績は建物の外壁や看板、室内など、およそ1100件。(2021年現在)。
今後はその販路を世界に広げていこうと考えているのです。
世界での販売を広げるために活躍する社員がいます。営業部の于(う)芙蓉(ふよう)さん。中国北東部の町で育ち、縁あって祖母が住む広島市にやってきてエコートに入社しました。海外販路開拓に彼女の奮闘は続きます。
エコートの情熱! それは 「続けたこと」 にある。
光触媒技術は20年ほど前に実用化し、よく見るところでは便器などに使われているので、なんとなく、あれか~、と思い出されるかたもおられるのでは。特許も大手から中小までいろいろと出願されて、さらに主要な技術はライセンスにより市場を広げてきた技術であるが、当方はその頃から注目し、自らもその技術に関わっていたこともあるのでわかるが、普通は見た目ではただただ塗布面のきれいな状態が保たれるので、普通の人にはわからない。そういう優れた技術なのだ。 光触媒事業はその市場の健全化な発展のために、大学や大手企業も参画する光触媒工業会が設立されており、安全安心な製品を守る体制がある業界である。大野社長と藤本部長にインタビューを行った。エコートも20年以上前に光触媒材料を開発し、さまざま場所で活用されてきたそうだ。現在も研究を続けており、その性能と生産性の向上に取り組んでいるとのこと。
数ある光触媒材料のなかで、エコートのミラクルチタンはどこが違うのか。一つには均一に分散したチタンで施工でき高い効果が得られる。そして薄い膜で仕上がる。だから塗布したものの質感を損なわない。この機能性は特許技術として他社にはないオリジナルな製品となっている。 光触媒技術による効果は塗布したものの防汚と共に、接触した気体や液体の浄化も可能で、抗菌性、防カビ性なども合わせ持つ優れものである。製品や施工についてはエコートに確認して欲しい。 これからミラクルチタンはどのような展開が考えられるのか、建物の外観の汚れや劣化を防ぐならば、資産価値の向上につながる。積極的に価値を向上させることを考えると、その時点の姿を保つとすれば、時間を止めることにもつながる。20年たった時に20年前を保存することができる。 接触した気体や液体の有害成分を分解できるので、囲まれた空間の中で塗布方法によって、フィルター等によらない浄化や成分調整などにより臭いなど調整ができる。エコートのミラクルチタン製品は20年以上「続けたこと」で信頼と実績は揺るぎないものとなった。これから塗布した空間や接触した気体・液体から、新しいサービスや新商品への展開が広がることを期待したい。
会社名 | 株式会社エコート |
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業種 | 学術研究,専門・技術サービス業、生活関連サービス業,娯楽業、複合サービス事業 |
事業内容 | 水溶性酸化チタン溶液の製造・販売 |
代表者 | 代表取締役社長 大野 貴嗣 |
従業員数 | 7名 |
年商 | 非公表 |
所在地 | 〒734-0013広島県広島市南区出島1丁目2-17(広島事業所・工場) |
お問い合わせ | 082-961-3151(広島事業所・工場) |
ホームページ | https://www.miracletitan.jp/ |