2022.02.12 O.A.
解体から始まるループとは?
高度成長期に建設された建物は老朽化が進み、これから解体工事のラッシュを迎えると言われています。
解体は、今まさに、注目されている仕事なのです!
でも、どこの会社に解体を頼んでも、同じわけじゃない。
解体を依頼している鹿島建設さんに、解体先を選ぶ理由を教えてもらうと……。
「建設業はふたつとして同じ建物はない。
鉄骨造・鉄筋コンクリート造など解体方法が違う。
周りの状況に合わせた解体計画を長いものだと半年前から打ち合わせを行う。」
解体とは、高度な技術が求められる仕事なのです。
壊しただけでは終わらない。壊した後まで考える 解体企業。それが株式会社 桑原組。
創業は昭和33年(1958年)。
旧広島市民球場や、広島駅前などを請け負い、解体実績は累計1万棟以上あると言います。
桑原組入社2年目の本田さんは、会社に入って、
解体という仕事に求められる、高い技術を知りました。
「入社前は解体は闇雲に壊している印象だったが、内側に倒れるように壊し方を考えていることを知った。
ひとつひとつの解体に『壊し方の意味』があることを知った。」
壊し方には意味がある!
解体の配慮について、桑原組の解体担当、小西さんに聞いて見ると。
「振動・騒音のでる作業を極力少なくするよう工夫。
ハサミのような重機で大きな部材を小分けして振動させないようにゆっくり下ろす。
防音パネルで作業区画を覆った上で、さらに落下防止ネットで外部への飛散を防ぐ」
現場の真上に、ネットを屋根のように張る、飛散防止対策も進めています。
解体から始まった桑原組は、事業領域を広げています。
そのループが、「再生・創造・暮らす・集う」
まず土地を更地に戻す解体を「再生」事業として位置づけ。
次に住空間に関わる事業を創造と位置づけ、
2017年には、「無印良品の家」の施工と販売をスタート。
さらに魅力的な街づくりのために、テラスハイツ上安の杜という分譲地も手掛けています。
暮らす事業として、2021年に賃貸事業を。
集う事業としてイベントを。
JALのチャーター便による、遊覧フライトを計画しています。
桑原組で社員の成長に一役勝っている取り組み、それが社内の改善委員会、Kエボリューションです。
Kエボリューションの発案で、社屋の玄関がリノベーションされました。
思ったことを自分たちでカタチにしていく、桑原スタイル。
カタチにしたもののひとつに社内報があります。
2010年創刊の社内報を大幅リニューアル。
解体から始まった企業は広く事業を広げることで、新しい未来に向かっているんです。
「きんさいエブリバディ!」
―桑原組を桑原はどんなふうに感じているか?―
あるものを解体して元に戻し、何もないところに新しい空間を作る。
広島の街に新しい価値を創り出す。
特殊なでっかい機械でぶっ壊すのも作るのも大きいな~、なんでできちゃうのかな~、と考え今回の私が見つけた素敵なポイントは「きんさいエブリバディ!」
―なんで、できちゃうのか―
桑原社長にそこをきいてみた。
解体から創造、そして暮らし、集い、思いをかなえる街づくり、
新たな価値が再び生まれ再生していく。
そのために、過去の歩みを尊重して、新しい価値を生み出すために、社員みんなでありたい姿を求めていく。
わかりやすいビジョンを社内外に示すことで一つ一つ実現するし、新しい事業の相談も集まってくる。
社員に将来こんな風にしたい、やってみたいことにチャレンジする機会を整備する。
将来ビジョンが明確にすることで、社員は期待以上に応えてくれる、とのことで、私もまったくその通りだと賛同した。
―街づくり とは大きなビジョンだと思うけど、どうやったらできるのか―
目指すべき目標を達成するために、自社のサービスをわかりやすく知ってもらう、納得してもらうことがポイントだと考える。
IT化推進も重要で、最近では解体工事の様子をCGで見てもらうそうだ。
工事は様々な安全対策や周囲への配慮が必要で、施主に安心してらもうのとより効率的に業務を進めるために活用する。
大きなビジョンを早く事業化することもポイントとなる。
桑原組は以前から事業のコラボレーションに注目して、無印良品との連携やJALとの連携で遊覧飛行に集う。地域に来てできるあたらいいことを作る。
地道に続けていくことで実現していくのだ。
―前回出演のポイントは『スクラップアンドビルド』、今回は?―
スクラップアンドビルドとあえて言ったのは、古くなった設備を高能率の新鋭設備に置き換えること、から新しい事業を生み出していく
桑原組のサービスを表現した。
今回は流行に乗って「きんさいエブリバディ!」
広島の街に新しい価値を皆で集まって知恵を出し創っていく。
桑原組の街づくりプロデュースに期待したい。
会社名 | 株式会社桑原組 |
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業種 | 建設業、不動産業,物品賃貸業 |
事業内容 | コンクリート建築物解体、とび・土工、土木工事一式、環境リスク対策(土壌汚染、アスベスト、ダイオキシン類対策)、不動産遊休地の開発提案、無印良品の家建築・販売、リノベーション工事、産業廃棄物処理、不動産賃貸、空き家対策 |
従業員数 | 49人 |
年商 | 22億円 |
所在地 | 本社 〒733-0812 広島市西区己斐本町3丁目17-24 東京オフィス 〒107-0061東京都港区北青山2-7-13プラセオ青山ビル3階 九州支店 〒812-0008 福岡市博多区東光2丁目8番7号 湯来リサイクルパーク 〒738-0511 広島市佐伯区湯来町大字葛原字南郷三杭10319番9 無印良品の家 広島西店 〒733-0036 広島市西区観音新町3丁目8-19 |
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