2022.09.03 O.A.
ノウハウの蓄積
青山装飾の強みは、技術を持った職人たちの存在。日々、鍛錬を積み重ね技を磨いています。
職人の一人に使っている道具を見せてもらうとカッターやメジャーなど実にたくさんありました。それもこれはほんの一部ということ。壁や床などそれぞれの用途によって使う道具があり、作業に入る前にそれらの道具をセットしてから入ります。
青山社長は、職人がいかに作業しやすくするか環境作りが大切だといいます。
そのため、本社2階には、若手たちの技術習得の研修室を設けました。
創業は1951年。始まりは意外にも文房具屋さんからでした。
しかしマイホームが増え、絨毯などの需要が高まると考え、
1959年には内装業に転換。
しかし2000年に入り、平成不況のあおりを受け、会社には手形が山積みとなりました。
そんな中、2代目社長が貫いたのは「みんなでやればなんとかなる」の精神でした。
依頼された仕事は全て引き受け、社員総出でがむしゃらに取り組んだといいます。その積み重ねが取引先との大きな信頼につながったのです。
どんなに苦しいときでも丁寧な仕事が会社を救う。
2代目社長が大切にしていたのが「職人のチカラ」でした。
それを受け、3代目の現社長が作った研修室があります。
日々、親方や先輩から学んだノウハウを自分のものにしてさらなる向上を図る、それが青山装飾の躍進への鍵となりました。さらには技能試験前には、若手たちが自ら率先して研修室で技術を磨く姿も見られます。そしてわからないことがあれば先輩職人たちが丁寧にわかるまでとことん伝授してくれます。
こうして職人の技術は若い世代へと受け継がれていくのでした。
インテリアを造作する“青山装飾”
今回の素敵なポイントは「得意製品をサービスに変える」ことに注目した。
―内装工事で得意な製品とは?―
青山社長に伺ったところ、3代目社長にあたるそうで、先々代は鷹野橋で絨毯やカーテンの店頭販売をしていたそうです。
お取引先の要望もあって設置工事なども受け、内装工事へと転換を図ったとのこと。
代々、インテリア製品を扱うことが得意で、業界での新技術新商品情報をいち早く取り入れ、その施工まで展開できる。小売りからサービスへの発展はよくあるものの、得意製品をいかに伸ばしていくか。特に施工サービスは職人が必要となるのでその人材を集めることと育成は欠かせない。
―職人の育成は大変ですよね―
青山装飾には先輩職人が若手を教えて育成し、施工管理や施工技能に関して資格取得を推奨して社員の育成に注力しているとのこと。内装業が初めての人でも技術を習得することで活躍の場はどんどん広がるようにしている。
お客様やお取引先の要求に真摯にこたえるために、新商品を積極的に取り入れるとともに、対応できる人材を育成している。
―この職人技術の発展の先は海外への展開もあるとか―
以前から日本の職人技は海外の工事会社から注目されており、丁寧な施工は付加価値の高い施工サービスになるとして、依頼されているとのこと。
将来、得意とする内装施工を、今度はより高ドアサービスとして輸出し、新たな収益源としたいとのこと。
「得意製品をサービスに変える」ことはどの企業でも当てはまることが多い。
今一度、自社の足元にある商品や技術を見直して、新たなサービスに変えられないか勧化てみてはどうか。新事業新商品はそこにある。
会社名 | 株式会社青山装飾 |
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業種 | 建設業 |
事業内容 | 内装仕上げ工事リニューアル工事 |
代表者 | 青山 和之 |
所在地 | 広島県広島市西区商工センター5丁目11-1 |
お問い合わせ | 082-278-2323 |
ホームページ | https://aoso.co.jp/ |