2023.07.22 O.A.
月1万円!定額制webサービスが描く未来
広島市中区紙屋町に本社を置くファブリックアーツ。
2007年にウェブ制作会社としてスタートし、クオリティの高いサイトを制作することで高い評価を得ています。今や企業のブランディングや商品開発の支援、さらにネット通販のコンサルティングまでワンストップで行う、クリエイティブ・エージェンシーとして、中四国で有数のサイト制作実績を誇るまでに成長した企業です。
そんなファブリックアーツが2023年7月、新しいサービスを始めました。
サイトのコンテンツ、機能の追加が簡単にできる月額1万円の定額制ウェブサービス「ecat」です。
その安さの秘密は、顧客それぞれでバージョンを管理しなくてよく、サイトの保守を一括でできるようになるところ。効率化を進め、コストを削減する、顧客にも自社にも嬉しいサービスとなっています。
ファブリックアーツでは、このecatの導入により浮いたコストを、写真撮影・ライティング・動画制作にかけていきます。さらに、2022年4月に事業を譲受したコールセンター事業とecatを組み合わせ、申し込み・使い方・トラブルなどをサポートデスクで受けることでさらに効率化。クリエイティブな仕事に力を注ぐことができ、資金・労力を有効に活用することができる好循環を生み出しているのです。
移り変わりの早いIT業界で、「残るものを作りたかった」と語る西坪社長。サイトは作り替えられていきますが、ecatというサービスはずっと残ります。今後は、chatGPTとの連携やAI化など、時代・時流に合ったサービスへ進化させていく予定です。
新しいものにチャレンジできる土台は出来上がりました。「ファブリックアーツって、ecatを作っている会社よね」と言われる企業への転換が始まっています。
今回のポイントは“情報の価値を上げる”こと。
ネットを検索してクリックするとき、どこに注目するか。ニュースも気になる表題がついていると、ついついクリックしてしまう。情報を提供する方はその情報にアクセスしてもらうことで、自社のホームページにたどり着いてもらいたい。自社を選んでもらうためにキャッチコピーや表題、そこに込められたメッセージは情報を得る入り口として重要となる。
ホームページは検索されるためにはさまざまな方策がとられている。広告を増やすなどアクセス率を向上させる方法はあるが、課題は注目してもらうこと。では、ホームページを開いた時にどこに注目するか。
TOPページの印象はその会社のイメージに大きく影響するといえる。テレビも同様だけど、WEB情報は画面を通してみる情報でその会社や情報に興味を持つことが多い。やはり目を引く画像、背景。そこにあるメッセージ、キャッチコピーでそのページの先の情報を得るかどうか、また、良いイメージで先の情報を読んでもらえるか、TOPページにかかっているといえる。
西坪社長に聞いたところ、ファブリックアーツはそこに注力し集中しているとのこと。
当然ながらWEBページの制作には費用がかかる。その予算の配分をどこにおくか。きれいな映像や写真に力を入れると、カメラマンやモデルさんを使う、あるいは自社の社員、代表者などの写真もよりよくするスタイリストも必要になる。
そこで、ファブリックアーツはホームページは一定の枠組み、フォーマットで構成するアプリを提供し、必要な機能を標準化して組み合わせるサービスを提供している。これにより、制作側、読む側にとってもわかりやすく理解しやすい。そして作業も早くなる。
生産性が上がればそれだけ予算に余裕ができる。その分をよりきれいな映像や写真にするため、カメラマンやモデルさん、スタイリストなどによる情報提供ができるようにしたとのこと。
顧客のために本当に必要なサービスとは何か。“情報の価値を上げる”こととは、より広く深くわかりやすくしていくこと、この事例からわかる。ファブリックアーツの一歩先を行くサービスに注目したい。
会社名 | 株式会社Fabric Arts |
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業種 | 情報通信業 |
事業内容 | WebデザインCM制作ブランディング コンタクトセンター |
代表者 | 西坪由起 |
所在地 | 広島県広島市中区紙屋町2-1-22 広島興銀ビル9F |
お問い合わせ | 082-246-9200 |
ホームページ | https://www.fabric-arts.co.jp/ |