2023.08.12 O.A.
追求するのは潜在的ニーズ
社屋に入るとおしゃれなフロア。そしてそこには料理をする人が!?
こちらの企業のお仕事は一体?
実は建築業を営むアドグリーン。
福利厚生を目的に、食材を会社で購入して、社員がセルフで料理をできる環境を作っているんです。
戸建てに始まり、集合住宅、
リフォームやリノベーション、さらに店舗まで。
幅広い建築に携わる企業、それがアドグリーンです。
「潜在的ニーズ、顧客が表現しきれない要望を形にする。」のが企業の特徴だと社長は語ります。
潜在的ニーズとは何か?
その謎を解くべくやってきたのが、安佐南区の柏原(かしはら)邸。
家の中にあったのは、2階まで吹き抜けの明るいリビングでした。
「外気温の影響を受けない、寒い冬でも暖かい家」という要望に対し、アドグリーンが提案したのは、「陽の光を入れるために、バルコニーをもうけて大きな窓を配置し、外からの目線をさえぎりながら光と暖かさを入れる」というもの。
要望を深掘りして、より良い提案をするのが、
潜在的ニーズを形にする、ということなんです。
アドグリーンの事務所に言ってみると、何と、社員のおよそ半数が20代。
理由は、ユーザー要望の深掘りにありました。
家を建てたいと思う人は、20代後半から30代前半が多いと、社長は実感していました。
そんなユーザーの相談を受ける担当者が同年代であれば、共感できることがたくさんあり、より要望を深掘りできると考えています。
アドグリーンでは、若手社員が、30代前半までに活躍できるよう、育成をしているのです。
新しい方式の施工にも取り組んでいます。
工場で製作したボックスを現地で組み立てるコンテナハウス。
柱・梁・断熱材・窓まで組み込んだパーツを組み上げて、わずか一日で構造体を完成させる方式。
潜在的ニーズを掘り起こしつつ、新しい工法にも挑戦していく。
それがアドグリーンの、未来の切り拓き方なんです。
今回のポイントは、 “持続する事業”
―建築物の企画・設計業務は面白そうですよねー
津江社長にインタビューしていくとワクワクするような話が飛び出してきた。
どの建築物も企画・設計段階で当然ながらオーナーの目線で考えることが重要とのこと。
建築に関わらず、どの仕事も発注者の仕様・思いを実現することは必須。
しかしながら、多くはまだないモノを生み出すので設計図面やイメージ図、説明の中で伝えていくことになる。
VR技術は進んでいるが、企画設計はモノだけでは判断できない面も多い。
―インタビューで注目されたことはー
建物はオーナー本人が住む住宅は満足度を高めていくことになる。
一方で賃貸住宅や店舗については、収益への貢献を必要とされるため企画設計は一層考える。
いろいろと理詰めしながら考えて行くことが楽しみであり、オーナーに喜んでいただけることが何より喜びであり醍醐味でもあるとのこと。
企画にこだわることでお客様から舞い込む業務が多く、社内のスタッフにもその体験を共有し、全社で協力し合って楽しく仕事を進めたいとのことだった。
―収益を上げる企画設計とはー
例えばオーナーの土地は必ずしも四角で使いやすいことは少なく、菱形のようなこともある。
賃貸住宅オーナーはできるだけ多くの方に住んでもらい、
かつ、快適に住み続けてもらうことで安定した収入を得たい。
菱形の土地に静かな住空間を実現するために、住宅設備の位置や水回りの配置、
間取りを工夫して音を遮断するなど図面を何度も引き直すのだそうだ。
オーナーへの提案は常時能力アップ、情報更新が大切。
提案を続けることでリピートとお客様の紹介で売上は伸び続けているそうだ。
―これからは環境配慮も必要ですよねー
アドグリーンでは団地再生事業による持続する事業の準備を進めているとのこと。
住居は住む人の年代によって必要な使い方や大きさは変わっていく。
一人暮らしから家族になり、家族の人数や構成の変化によって大きな家が必要になり、
その後は家を小さくした方が住みやすい。
しかし、何度も家を買い替えるのは費用も余計にかかるし、手続きも煩雑となる。
また、修繕などの管理もたいへん。
そこで、アドグリーンが、現存する団地にモデルハウスを設置して、順次リフォームや建て替えを促していく。
状況に応じてアドグリーンが物件のリース契約を行い、住み替え時の価値に応じた売買を行い、物件を長く、かつお徳に活用する事業を進めるそうだ。
持続的に住宅を使い続けることにつながり環境負荷低減へ貢献できる。
アドグリーンの持続する事業が発展することに期待したい。
会社名 | 株式会社アドグリーン |
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業種 | 建設業 |
事業内容 | ・新築一戸建ての設計・監理 ・新築外構の設計・施工 ・リフォーム・リノベーション・リガーデン ・インテリアコーディネイト ・エクステリアコーディネイト |
代表者 | 代表取締役 津江知典 |
所在地 | (本社)広島市安佐南区中須1丁目14-10 (横川OFFICE)広島市西区楠木町1丁目9-11 |
お問い合わせ | 082-218-2977 |
ホームページ | http://addgreen.jp/ |