広島地域 8ch

毎週土曜日 朝11時35分放送

独自の価値を創造する企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2025.01.25 O.A.

大地を削り、新たな命を吹き込む

福原産業株式会社
砕石はインフラ整備を支える重要な資材

そびえ立つ静寂の山の奥深くに眠る岩盤こそが、砕石の原料。
砕石を得るためには、岩盤を一撃で崩す高度な技術が欠かせない。
その準備作業となるのが、爆薬を仕込むための穴を空ける穿孔。
そこに爆薬を仕掛ける。
爆破により、轟音が大地を揺るがし、山が崩れ落ちる。
この一撃が、大地を生活の基盤へと変える第一歩となる。

プラントは24時間稼働し、IoT化を推進

トラックで運ばれた原石が、プラントへ送り込まれる。
1時間あたり500トン生産できるラインが2系列あり、最大1時間で1,000トン生産できる。
また、生産を円滑に進めるため、プラントのIoT化を推進。
その核となるのが、新たに構築されたIoT操作室である。
作業員の負担軽減のために、人がやっていたことをパソコンで管理する。
「夜間無人稼働の時に離れた場所からでも監視できるようにタブレット化していきたい。」と藤井社長は話す。

ドローンを駆使し、作業を監視

砕石を運ぶコンベアの状況は、ドローンによる監視でチェック。
高所など人が点検するのに大変な箇所をドローンの映像で確認し、機械に置き換えることで効率化と働く人の安全を守っている。
また、自動航行ルートを点検箇所ごとに設定し、ドローン映像でプラントを確認している。

地域の子どもたちが砕石を学ぶ

インフラを支える根幹の仕事でありながら、砕石という仕事はあまり知られることがない。
そのため、地域の子どもたちを招き、仕事を見学してもらっている。
地域と共に歩む福原産業。
削るだけでは終わらせない、その姿勢こそがこの企業の誇りだ。

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今回のポイントは「形を変える価値」

山から岩石を破砕し採取する。そこからクラッシャーを通して所定の大きさに揃え、基準規格に沿って選別され、商品を出荷していく。
そして、形を変えることでお客様の要望に応じて提供していく。

形を変えると変わること。例えば、流れ。
砂時計は適切な粒の大きさ、形が揃うと均等に流れていく。もっと細かくすると、動かず固まってしまう。
コンクリートは、セメントが1割で骨材が7割。骨材の物性はコンクリートの性質に大きな影響を及ぼす重要な要素であると言える。

実は形だけでなく自然石なので、その性質の見極めもしているそうだ。
隆起している地層を見たことがあると思うが、同じように見える石の層も、場所によって性質が変わることがある。
また、岩石を採取する場所によって性質や層に違いがあるので、現場ではどうやって採取していくか、様々なノウハウがあるそうだ。

これも形を変える価値と考えれば、家やマンション、道路、橋梁などのコンクリート建築物は生活を便利に豊かにしてきた。
山が形を変えて高層ビルとなり大きな価値となって生まれ変わっていく。
福原産業では伐採した木を緑化することで元に戻す活動も進める。
また、地域の学校などの見学も受け入れ、まさに山奥で行われる重要な産業を知ってもらう活動も進める。
とはいえ、利用後に解体するときは、また形を変えて次の価値にうまく転換できることは重要な課題とはなる。

安全な作業はもちろん、顧客の注文に迅速に対応する体制を整備していく。
自然を見据えて作業をするのは日々の努力があってこそ建築物や道路は支えられている。

形を変える様々な砕石。みなさんも砕石の新たなる価値を創造してはいかがだろうか?
企業情報
会社名

福原産業株式会社

業種鉱業,採石業,砂利採取業
事業内容岩石を採取・破砕し、生コンクリートやアスファルト等の原材料に欠かせない
「砕石・砂」を製造。
インフラ整備・再開発や維持・修繕に必要不可欠な基盤産業。
代表者代表取締役 藤井 隆
所在地広島県東広島市黒瀬町国近604-2
お問い合わせ0823-82-8588
ホームページhttp://www.fukuhara-gg.jp/