2013.09.01 O.A.
発泡技術で生み出す製品群 人材育成こそグローバル化の鍵
自動車に欠かせない、ドアやガラスの回りに装着され、雨や風の侵入を防ぐシーリング。 その開発・製造をするのが、西川ゴム工業株式会社です。 日本車の約60%、世界の車の約10%が西川ゴム工業のシーリングを使っているのです。
製品の基本となるのが、合成ゴムや合成樹脂に、ガスを泡状に分散させる発泡技術。 気泡の大きさや、気泡を独立させたり連結されたと、作り出す泡をコントロールして、様々な製品を作っています。
防水性・耐久性・遮音性を試験によって確かめ、高性能シーリングを追求しています。
西川ゴム工業の技術は、住宅でも活用されています。従来、住宅外壁の目地には、コーキングを使用してきましたが、 熟練が必要で、天候にも左右されてきました。しかし、西川ゴム工業が開発したガスケットは、目地にはめ込むだけ。 熟練も不要で天候も関係ありません。また、化粧に使うスポンジパフも作っています。
グローバル化を進める西川ゴム工業。 三原工場では、海外も見据えた人材育成を進めてします。それが基本技能道場。 パーツをつなぎ合わせる成形工程では、機械から製品を取り外す時に、力の入れすぎなどで破れが発生していました。 こうしたロスを最小限に抑えるための教育をする施設です。 熟練したインストラクターが、専用設備で訓練を行い、さらにラインと同じ設備で訓練し、 製品ロスを10%以下に出来た作業者しか、ラインに立てないようにしたのです。 基本技能道場とインストラクターを海外にも置くことで、同じ精度の製品が作れるようにしたのです。
発泡という、ひとつの技術の追求から、西川ゴム工業の数々の製品が生まれているのです。
会社名 | 西川ゴム工業株式会社 |
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業種 | 製造業 |
事業内容 | ゴム、プラスチック等の高分子製品の開発、設計、製造、販売 |
従業員数 | 1,356名 |
年商 | 92,844百万円 |
所在地 | 広島県広島市西区三篠町二丁目2番8号 |
お問い合わせ | 082-237-9371 |
ホームページ | http://www.nishikawa-rbr.co.jp/ |