2014.02.02 O.A.
1000年先の国土保全を支える技術開発を
東広島市西条町の豊国工業株式会社。1957年創業、従業員約190人、年間約81億円を売り上げる企業。大型の河川、海岸水門、ダム水門など国土保全になくてはならない構造物を設計から製造、据付まで一貫して行っている。
豊国工業が国内シェアトップクラスに上り詰めた理由のひとつは、従業員たちの「大きなダムを手掛けたい」 という情熱。それまで小さな河川の水門を中心に事業を展開していましたが、この思いをきっかけに25年前から 大型河川やダム事業に着手することになりました。
大きな事業を任せられるとともに、独自の水門技術も開発。安芸高田市の土師ダムの事業では、 既設のダムをさらに削孔して国内3例目となる「引っ張りラジアルゲート」というゲートを受注。 このとき、水漏れを防ぐ水密ゴムを独自で開発し採用しました。
土師ダムの実績が認められてからは、日本有数の事業に着手。斜面に大型取水設備を設置した 岩手県「胆沢ダム」や青森県「津軽ダム」など、大事業を手掛けています。また、国外に目を向けると、 トルコ・ボスポラス海峡の海底トンネルゲートも手掛けました。
昭和35年に起きた「チリ地震」による津波で被災した岩手県三陸沿岸部。このとき1400もの「横引きゲート」を設置した豊国工業。しかし、2011年の東日本大震災でその多くが破壊され、復旧作業、堤防新設作業に追われています。しかし、これは「恩返しである」と金谷社長。ここまで会社が大きくなったきっかけとも言える1400ものゲート設置を金谷社長は会社のターニングポイントのひとつだったと考えます。
豊国工業のキャッチフレーズは「1000年先も地球でいたい。」。水の大切さ、その逆で恐怖が認知され始めた昨今、水門事業が担う事業は重要です。1000年先も安全に暮らせる地球であるために、なお一層、水門技術の開発と情熱に余念がありません。
会社名 | 豊国工業株式会社 |
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業種 | 建設業、製造業 |
事業内容 | ダム設備、水門設備、除塵設備、橋梁、環境関連の設計・製造・据付 |
従業員数 | 193名(2013年11月時点) |
所在地 | 広島県東広島市西条町御薗宇6400-3 |
お問い合わせ | 082-493-7000 |
ホームページ | http://www.hokoku-kogyo.co.jp/ |