2014.02.23 O.A.
魅力のある企業作り〜生産現場で培う社員の誇り〜
自社農園で農作物を生産し、収穫された米を製品化する。そんな取り組みをしているのは、広島市内で飲食店とケータリングサービスを経営する、 『株式会社イベントスコミュニケーションズ』。
農業に取り組むきっかけは、客にとって居心地の良い空間作り。それには、食の仕事を通したやりがいと誇りを持てる、職場環境作りが必要でした。 イベントスの川中社長は生産現場に限りなく近づき、生産現場の理解と地域活性化からやりがいと誇りを生み出すことを考えます。 そこで広島市の農村活性化コーディネーターの資格を取得。安佐南区の吉山地区で農地を管理する、『農事組合法人よしやま』とともに、 吉山地区の活性化、そして社員の活性化を目指して活動を開始します。
吉山地区の活性化のために取り組んだのは、イタリア料理やスペイン料理で使われる"長粒米"の生産でした。 日本の米ではなく長粒米を選択した理由は、地域のオンリーワン商品にするため。イベントスは吉山地区にチャレンジ農園吉山を開いて、 長粒米と野菜作りに挑戦し始めたのでした。
さらに地域経済を活性化するために、レストラン『スパゲッティ処 吉山ビアンコ』を開店。吉山地区で作られた食材を定期的に買い取ることで、 地域に貢献しようと考えたのです。さらに、レストラン内に産直市コーナーを作り、吉山地区とチャレンジ農園で作られた農作物の販売も始めました。
稲刈りの季節、10月。長粒米の稲刈りは『法人よしやま』の指導のもと、多くの社員が参加しました。生産現場で稲刈りを経験すること、 そして地域の人々と交流することは、イベントスの社員にとっての大きな財産となったといいます。
収穫された長粒米は"パエリコ"と名付けられ、イベントスの各店舗で販売を開始。さらに、吉山地区で作られたのバジルで作ったドレッシングも商品化します。 イベントスは"吉山地区をブランド化する"ことで、この地域を活性化しようと考えています。 イベントスは地産池消ではなく、"地産地活"を目指して活動を続けています。
会社名 | 株式会社EVENTOS |
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業種 | 卸売業,小売業、宿泊業,飲食サービス業 |
事業内容 | 洋食料理を中心とした飲食店、ワインショップ、自社生産の長粒米・ドレッシングの販売 |
代表者 | 川中英章 |
従業員数 | 37名 |
年商 | 3億9千万円 |
所在地 | 広島市中区舟入中町4-35 |
お問い合わせ | 082-296-4200 |
ホームページ | http://www.eventos.co.jp/ |