ミエルカミライ 自動車テクノロジー
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毎週日曜日 あさ6時45分放送

情熱企業

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2017.03.19放送分

【株式会社すぎはら】

車室内製品の『軽量化』が車のミライをかえる!

音の快適性をつくるフロアカーペット

快適な空間には、快適な音環境が求められ、リビング、勉強部屋、楽器のレッスン室、会議室などでは、内装材が使用される。自動車の場合、その役割を果たすのが『フロアカーペット』だ。主に、吸音や遮音といった防音機能を有している。昨今では自動車の軽量化が求められ、このフロアカーペットに関しても、その防音性能を維持したままでの軽量化が課題となる。

快適性の具現化を可能にする音響試験室

すぎはらのフロアカーペットは主に3層からなる。質感の良い表面層で車室内の音の反射を防ぐ『不織布層』。さらに、外からの騒音を遮る薄い樹脂による『遮音シート層』。音を熱エネルギーへ変換し吸収する『吸音層』。これらの組み合わせで音の快適性を実現している。すぎはらでは、遮音シートと吸音材の詳細な性能実験を行う試験設備が充実しており、残響室、無響室などで測定した膨大なデータをもとに、独自に遮音材、吸音材の配合を最適化。また、部品の必要な個所に必要な密度をもたせるように成形にも工夫をし、従来品と比べ、フロアカーペットの大幅な質量低減を可能とした。

最近では、車が丸ごと入る半無響室を新設。エンジン音、タイヤのノイズなど、車両レベルで人の耳にどう届くかの実測検証が期待される。こうした研究・開発の蓄積が性能を自在に調整できる高い技術力となり、クライアントのニーズに応じた商品の開発につながっているのだ。

軽量化技術からみえるミライ

フロアカーペットの他にも、インシュレーターやトランクマット、用品マットなど様々な車室内製品を作っている。中でも注目なのがハニカムを採用したシートバック。これまでは、樹脂を使用した硬くて重量のあるボードだった。しかし、ボードの基材をハニカム構造にし、独自の配合で固めることにより、高い強度を保ちながらも、格段に軽量化することを可能とした。
今後は、自動車から飛行機、列車、船舶、などへの展開も期待される。

会社情報

  • 会社名
    株式会社すぎはら
  • 業種
    自動車部品製造・販売
  • 事業内容
    自動車内装部品の開発・製造・販売
    建機・農機内装部品の開発・製造・販売
    ユニフォーム(事務服、作業服)、安全保護具一式の販売
    帆布製品、梱包材の販売
  • 従業員数
    218名(2016年9月末現在)
  • 所在地
    〒736-0084 広島市安芸区矢野新町2-3-50
  • お問い合わせ
    082-884-2311
  • ホームページ
    http://sugihara-net.biz/