2014.02.16 O.A.
人より先に、少しすごいことをする
広島市東区戸坂新町の株式会社テクシード。 平成8年に設立。マンション・ビル・学校など、コンクリート建築物の大規模修繕・改修や耐震補強などを専門とする企業です。
奥河内社長は、以前、セメントを扱う企業に勤めていましたが、その時に、「コンクリートは永久に安全である」という神話は、 絶対ではなく、コンクリートも劣化することに気づいたと言います。 また、建物を壊しては造る時代は終わるという予感もあり、会社を退職。株式会社テクシードを設立しました。
大規模修繕などは、まず、建物の調査・診断を行います。この時、大切なのは、不具合を見つけるだけでなく、 「その不具合がどこからきているのか」という原因を解明することだと言います。 この考えのもと行う調査・診断を、奥河内社長は「建築医学」と言います。打診によりタイルの浮きを調べ、その他、 シーリングや防水シートの劣化、コンクリートのひび割れなどを細かく調査し、そのような不具合の原因を解明し、施工へと移ります。 株式会社テクシードは、これらの作業を一貫して行うことができます。
コンクリートの劣化が大きな社会問題となる前に、すでに、大規模修繕などの事業を始めた株式会社テクシードは、 少しずつノウハウを積み上げ、今では、広島トップクラスの企業へと成長しました。先を見据え、たとえ面倒なことでも、 「人より先に、少しすごいことをやる」とこが大切だと奥河内社長は考えています。
4年前、新事業「テクシード RE:FACTORY(アールイーファックトリー)」を立ち上げました。 住宅のリノベーションを行う事業です。リノベーションとは、建物の基本部分である柱や土台などをいかしつつ、 本質的部分の間取りや水まわりまでを造りかえていく住まいづくりの手法です。 広島ではまだ、リノベーションという言葉を聞くことも少なかった当時、なせ、RE:FACTORYを立ち上げたのでしょうか? それは。奥河内社長が長年続けているヨーロッパ旅行での気づきがきっかけでした。偶然同じ場所で撮った写真。 何十年経っても、変わっていない街並みに「文化」を感じ、広島にも、こんな「街の文化」をつくりたいというでリノベーション事業を始めたと言います。
RE:FACTORYは、リノベーションは「住宅の再生」であると言います。床も全て取り除き、配管なども全て引き直します。 また、「古いものを生かして、新しい暮らしをつくるリノベーション」を行おうというこだわりもあります。 そのため、依頼者との打ち合わせで聞くのは希望する部屋数などではなく、普段の生活の様子や趣味など、日々の暮らしです。
RE:FACTORYのリノベーションには、特徴があります。「建築家とのコラボレーション」です。 施工は、自社が行うものの、設計は外部建築家に担当してもらうというやり方です。リノベーションなどにおいて、 設計と施工をひとつの会社が請け負うと、利潤を追求するがゆえに、施工側にとって都合の良い仕事内容になってしまいがちです。 しかし、外部の建築家が設計を担当すれば、設計は、クライアント側の立場に立ち、施工側と意見を戦わせることができます。 そこで生まれる「質の高さ」を大切にしようと考えたやり方です。
RE:FACTORYのリノベーションには、強みもあります。テクシードが培ってきた建物診断の技術で、 リノベーションを行う中古住宅の「安全性」を診断できるという点です。「安いものではなく、良いもの」で行う。 RE:FACTORYの強いこだわりは、ここにも表れています。
「暮らしづくり」へのこだわり、「高い品質」、そして「安心感」のあるリノベーション。他より少し先にすごいことをする! RE:FACTORYでリノベーション事業を始めた株式会社テクシードの奥河内社長は、建物を造るというよりも、 人の暮らしをつくっているような気持ちだと言います。
会社名 | 株式会社テクシード |
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業種 | 建設業 |
事業内容 | 大規模修繕・改修、耐震補強などの調査・診断と施工事業、リノベーション事業 |
従業員数 | 28人 |
年商 | 17億円 |
所在地 | 本社:広島県広島市東区戸坂新町2丁目43番1号 東京営業所:東京都台東区上野5丁目18-4-402号室 |
お問い合わせ | Tel:082-516-1070、Fax:082-516-1060 |
ホームページ | http://www.tech-seed.co.jp/ |