広島地域 8ch

毎週日曜日 あさ6時45分放送

独自の価値を創造する中小企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2009.03.15 O.A.

超高品質木炭「炭八」

出雲カーボン株式会社
ハイテク木炭「炭八」が切り開く、快適な住まいと企業のあり方

建設業界の不振が顕著になってきた約10年前。 建設を営む親会社の経営の先細りに不安を感じていた石飛社長は、新しいビジネスチャンスを探していた。 様々な素材や方法に思索を張り巡らせる中、注目したのは木材の『炭』としての再利用だった。 当時、消臭用・燃料用として大きなマーケットが出来つつあった炭だが、工業品と呼べる商材はまだ作られていなかったのだ。
また、炭化に関する学術的技術は既に高度な領域まで達していたが、活用されることなくビジネスとして成り立っていなかった。 「本物の炭を作ろう」石飛社長は工業品としての本物の炭を作れば大きなビジネスチャンスになることを予感したという。
石飛社長が『炭』に着目した理由のもうひとつとして、その高い吸湿性が挙げられる。 日本海に面した島根県は、年間を通して湿度が高く、降雨量も比較的多い。 夏は梅雨や台風など影響も受けやすい上、冬は寒気の影響で日照が少なく、室内外の温度差による結露に悩まされる。 当然、この地域の人々にとって、住居の湿気対策は大きな問題だった。 「地域の困っている人たちの役に立ちたい」という思いが社長を急がせ、駆り立てたのだ。

とはいえ、自社内での研究開発には限界がある。炭の吸湿性を実用レベルに高めるために社長が訪れたのは 『島根大学産学連携センターの"北村教授"』だった。 そして、理想の炭を作るための、原料の限定や製造条件など、あらゆる方向から吸湿性を高める研究が始まった。

吸湿のメカニズムを繰り返し探求し、たどり着いたのが、「炭の表面に細孔をたくさん開け、 その無数のポケットに水分を吸着させる」方法だ。炭化させる際、混ぜるガスの種類や量、炭化温度を工夫することにより、 20万分の1ミリの穴を無数にあけることに成功。これまでとは比較にならない「高い吸湿性を持った炭」が完成した。

不織布の袋に入れて、作業しやすくしたこの商品は「炭八」と命名された。床下や天井に敷くことで余分な湿気を取り除き、 木材の水分量を乾燥の程度が最適といわれる約18%に保ってくれる。これを数値で明確に立証するため、 5分野で7年以上にも渡り実験を行っており、今もなおデータは蓄積され続けている。思わぬ副産物もあった。 炭の消臭効果は言うまでもないが、「炭八」による防音、断熱の効果も高いことが判明、一石二鳥、三鳥の効果が得られることもわかったのだ。

次は「販路の開拓」。炭を入れた不織布の袋には、ブランド力を高めるためデザインにも気を使い「炭八」のロゴをプリントした。 取り扱い工務店に掲げるのぼりなども然り。そうして現在『出雲カーボン』は、社員5名で年間1億円超の売り上げを成し遂げている。 現在販売の8割が県内という「炭八」が、次々とデータの裏付けを持っていよいよ全国市場に打って出る。 「炭八」の調湿パワーが全国を席巻する日も遠くないだろう。

企業情報
会社名

出雲カーボン株式会社

業種製造業
事業内容調湿木炭の製造・販売
従業員数5人
年商1億7000万円
所在地島根県出雲市下古志町1819-121
お問い合わせ0853-24-8808
ホームページhttp://www.sumi8.jp/