広島地域 8ch

毎週日曜日 あさ6時45分放送

独自の価値を創造する企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2018.07.08 O.A.

世界的ブランド企業の挑戦

株式会社ミカサ
世界的ブランド企業

広島市安佐北区にある「株式会社ミカサ」。
競技用ボールを中心に船舶用軸受などの工業用製品を製造・販売している企業です。
創業101年。その歴史から得意なゴム素材の特性を見極め、長年、ゴムを
使ったものづくりにこだわってきました。
バレーボールやドッジボール、バスケットボールにサッカーボールなど、
いろんな種類のボールを作っています。

バレーボールづくりのこだわり

世界的に「バレーボールはミカサ」と言われるほどになりました。
長年、ミカサはボール作りを進化させてきました。その成果が認められ、
国際バレーボール連盟の公式球として半世紀以上に亘り採用され続けています。
例えば空気の入れ方。それまでのボールに口で空気を入れていた方法に対し
てミカサでは、特殊な手法で「バルブ式」を開発。これにより、空気を保持する
機能が画期的に改善されました。
常にボールの進化を試みるミカサは、「糸巻き構造」を開発。およそ3000メートルにもおよぶ細い特殊な糸を巻きつけることで、完全な球体の実現と適度な柔らかさを両立させました。
開発にあたり、ミカサが行っていること。
それは、「選手の声を聞け」。ボールを使っている選手の声を改善点の課題にしていたのです。

進化させるボールづくり

もう一つの技術革新に表皮パネルがあります。
東京オリンピックやミュンヘンオリンピックの頃、真っ白だったバレーボールをミカサは、視認性を向上させるため、カラー化を提案。さらに、天然皮革だった素材も人工皮革を採用し、ソフトな感触とコントロール性、耐久性などを持ち合わせたバレーボールに
進化させました。

国内トップシェアを誇る技術力

ミカサの主力事業のひとつに、国内トップシェアを誇るものがあります。
それは技術者たちがオーダーメイドで作る船舶の軸受などの工業用製品です。
「お客様のニーズをいかに先取りするか」。
ゴムが原因となり、軸受から発生する音が問題となっていました。それを解決するために、滑りの良い材料であるテフロン樹脂に着目しました。これをゴムの表面に接着することで、異音の発生を無くすことに成功し、水中軸受が大きく進化しました。

第3の柱への挑戦

今、ミカサは、ボール、工業用製品に次ぐ「第3の柱」を模索しています。
ボールや工業用製品の製造で培ったゴム成型技術を、人々の“健康づくり”に役立てられるのではないかと考えています。

また、一般財団法人ミカサスポーツ振興会は、社会貢献プログラムとして、特殊な形のボールを
用いた高齢者向けの運動教室を実施しています。この取組みは、企業、地域、行政の三位一体型が評価され、広島市高齢者施策推進プランに認定されました。
世界的ブランド ミカサは、広島から新たなる価値の創造にチャレンジしています。

プロフィールへ

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100年の歴史を持つ競技用ボールを中心に船舶用軸受などを製造・販売するミカサ。
やわらかい企業らしい、やわらかい感じの佐伯社長にお話を伺った。
今回のポイントは『弾力に富む考え方』とした。

ボールはサッカー、バレー、バスケットと誰でも一度はプレーし、遊び慣れ親しんでいるもの。
よーく見ると結構難しい作りになっている。
表皮を貼っているものから縫っているもの、ゴムそのもの。丸くて弾力があり、空気が抜けない。自社製品の品質を約束するため世界80か国以上にブランド・商標とデザイン・意匠の権利化を図っている。日本の誇る素晴らしい技術の粋が詰まっているといえる。
一方で、工業製品では船舶用軸受として、大きな駆動部品を柔軟に受け止めるゴム製品も製造する。
佐伯社長は、これからは今まで以上に新しい取り組みをしていかなくては生き残れない、
従来製品に代わる新しい柱を見出すゲリラ部隊が必要だと言う。

以前、地方都市の女子高校生の間でミカサバッグが大流行したことがあった。決して狙った
トレンドではなかったが、そこにヒントが隠れていた。
ブランドと技術力を有効に活用して、感動するものやサービスを提供することで新しい分野が
広がるのでは? キャラクターや漫画・アニメとのコラボがその一例で、アニメが好きな社員によりスポーツ漫画やキャラクターを押し出している。ブランドを広めることによる相乗効果を狙う。

一方で、競技スポーツから離れ、一般の人々の日常的な健康に役立つ商品の開発やサービスの提供に取り組む部隊がいる。モノ中心の商品提案から、コト発信のモノづくりに考え方をシフトしはじているのだ。

IT化が進み、収集したデータにより様々な分析・制御ができる時代。このような時流にボールを「柔軟で形の変わる弾力のある球体」だと捉え、そこに光や音、感触、反動を捉えるセンサーや動力を組み合わせれば、アシスト機器、便利グッズとして新しい商品やサービスにも応用できるだろう。

どの企業にも主力製品はある。そこから『弾力に富む考え方』が会社に浸透すれば次の柱は
きっと見つかる。
ミカサのブランドと弾力技術を有効にコラボレーションする企業が現れることに期待する。


世界的ブランド企業の挑戦
会社名

株式会社ミカサ

業種製造業
事業内容バレーボール・サッカーボール・バスケットボール・ハンドボール・ドッジボール・水球等各球技用ボールを中心に製造・販売や船舶及びポンプに使用される水中軸受、船舶用プロペラ軸防食用ゴム巻、製鉄及び製紙用ゴムロール等を製造しています。
代表者代表取締役社長 佐伯 祐二
従業員数137名(2018年6月1日現在)
年商6,893百万円(2017年11月期)
所在地広島市安佐北区安佐町久地1番地
お問い合わせ電話: 082-810-3910 (代表)
FAX:  082-810-3915
ホームページhttp://mikasasports.co.jp