河川からの侵食を防ぐ護岸を、より強固にするために設置される護岸ブロック。
安佐北区白木町を流れる三篠川でも、護岸プロック設置のための打ち合わせが行われていました。
工事を行う、竹中土木の担当者。
そして護岸ブロックを用意する、ナガ・ツキの担当者でした。
暮らしと命を守る護岸ブロック。
選ばれたのが、ナガ・ツキの製品でした
ナガ・ツキは護岸ブロックを始め、長年の経験とコンクリート技術を生かした、コンクリート二次製品を製造している企業なのです。

株式会社ナガ・ツキの本社は、広島市中区にあります。
ナガ・ツキでは、広島・島根の４つの工場で、およそ5000点もの製品を製造しています。
製造拠点のひとつ、豊平工場。
金型に生コンクリートを流し込み、固まったら型を外して出荷。
この繰り返しで、様々な製品が作り出されています。

コンクリート二次製品の需要は、年々、高まりつつあります。現場でコンクリート成形が出来る技能者が減っていることも、理由のひとつだと言われています。
そうした中、現場の設計に合わせた、特注品が求められるようになりました。
例えばL型擁壁。こちらは発電所で使用されています。
海田発電所の周囲1キロに渡る壁が、L型擁壁。
海沿いにある発電所の浸水対策として、盛り土を支えるために設置されたものです。
現地でコンクリートを打つよりも、工期が短縮できるため、ナガ・ツキに特注されることになりました。
しかし要求されたのは、ただ形を作るだけではありませんでした。壁厚を薄くしながらも、地震や塩風でに対する配慮をする必要がありました。
ナガツキの技術者は、使用する場所によっても変わる擁壁の強度を計算し、求められた特注品を納品するに至ったのです。

ナガ・ツキの製品は、日本各地にシェアを誇ります。
実現に導いたのが、ナガ・ツキのホームページに用意された、発注専用の特設ページ特注コンクリート二次製品ドットコム。
このページへの問い合わせで、規格外の製品や、個人からのオーダーが入るようになりました。
ナガツキは今後、現場打ちでは出来ないような形状の製品を出来るようにしていこうと考えています。

BtoBの企業、ナガツキは、コンクリート雑貨に取り組んでいます。
傘立やスマホ立てのスピーカーなど、雑貨に取り組みつつ、コンクリートに対する技術力を高めていこうと考えています。

ナガ・ツキでは、定期的に営業が集まり、研修を行っています。現場経験のない営業担当の知識を高めることが目的です。ナガ・ツキは、就業時間の15％を教育に当てている企業なのです。
ほかにも委員会活動、運動会、社員旅行、ボーリング大会なども実施。
コンクリートを極め、
生き生きと働く企業がナガ・ツキなのです。

コンクリート二次製品メーカーのナガツキ。

ナガ・ツキの情熱！　それは「社会を支える」ことにある。



コンクリート二次製品は主に土木工事で使われ、工場で作った製品を現場に運んで設置するので現場での工期を短くでき迅速な対応ができる。生活を支えるための水路や土留めとなって安全安心で便利な社会基盤を作る重要な製品となっている。

取引先の要望に設計から製造まで一貫した体制と生産能力で対応するとともに、あえて在庫を調整し備えるようにして急な需要にも対応しているとのこと。また特注製品でも全国に対応する体制を整えている。



これからのナガ・ツキはどのような事業を行っていくのか。

長谷川社長にインタビューしたところ、雑貨やオブジェのようなものも進めていくが、機能的なコンクリート製品の提案もしていく、とのことだった。例えば草が生えにくくする製品や、複雑な形状の造形物の現場施工を容易にするなど、早く固まる素材や加工ができる素材で造形することにより、付加価値の高い製品の提供を考えているとのことであった。



水路や道路に使われるナガ・ツキの製品には発展性があると私は考えている。製品に、流れる水や人、車などのセンサーシステムを整備することができるので、収集したデータを活用する事業も想定することができる。



暮らしを裏側で支えているコンクリート製品は、それほど目立たないが、なくてはならない製品である。市街地や中山間地でコンクリート製品が生活にどう役立っているか、改めて見直してみてはどうだろう？自分の町に住み続けられるのはコンクリート成形品のおかげと「社会を支える」役割に感謝せずにはいられない。



より良い生活に向けて、こんなことができたら良いな、という発想は、新たなコンクリート製品に発展するアイデアとなる。それを形にできるかどうか、ぜひナガ・ツキと考えてみてはどうだろうか。