広島地域 8ch

毎週土曜日 朝11時35分放送(土曜日 深夜再放送中)

独自の価値を創造する企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2022.01.15 O.A.

3つの”ない”が従業員の稼げるヒミツ

株式会社万惣
一つ目の”ない”は…売り場に従業員がすくない!?

従業員がしっかり稼ぐために重要なのが労働生産性。
労働生産性とは、従業員一人当たりがどれくらいの成果をあげるかを見る指標。
万惣では賃金確保のため高い労働生産性を保っているのです。
労働時間を使う作業のひとつが陳列。普通はひとつひとつ箱から出して並べます。しかし、アルゾの陳列を見てみると搬入時の段ボールをそのまま使用し、商品の表面が見えるよう箱をカットした状態で陳列。こうすることで陳列作業の効率を向上させているのです。
ほかにも精肉は、トレーに乗せられている状態がアルゾ流。
トレーごと陳列することで作業がスムーズに。少ない人数で運営できる秘密なのです。

二つ目の”ない”は…特売をやらない!?

特定商品を、曜日や時間帯で安く販売する、いわゆる特売。
実は、価格の修正や仕入れの調整など作業が煩雑になりがち。
それを行わないことで、スムーズな運営が可能となり少人数でも対応できるのです。
いつ来ても、安い価格で販売するEDLP(エブリディロープライス)の実現が目標です。

三つ目の”ない”は店内調理をやらない!?

一般的なスーパーでは、店舗のバックヤードで 肉や魚、総菜を加工・調理しています。
しかしアルゾでは…店内での加工は行いません。
いったいどこでやっているのかというと…本社に併設された巨大な工場に秘密がありました!
実はここ、全店分の食材の仕入れから加工・配送まで集中して行う、その名もプロセスセンター。
作業・人・設備を集中することで、コストの削減と衛生管理の徹底を同時に行える、アルゾ運営に欠かせない場所なんです。

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ディスカウントスーパー アルゾを展開する万惣。
 私が見つけた素敵なポイントは 「生産性向上」 
山本社長へのインタビューから、労働生産性指標の中で“一人当たり売上高”という視点でとらえた。企業の売上高を従業員数で割ると一人が売り上げる金額になる。

―どんなことかー
大雑把ではあるが、従業員一人がどれだけのお金を生み出せるか。金額が大きいと付加価値の高い製品やサービスを提供している。あるいは提供できる人財や体制、設備が備わっている可能性が高いといえる。
万惣は社員一人の売上を上げるために、商品構成や商品陳列を工夫する。店内加工をしない。特売をしないで全体の価格を戦略的に安くする。それによってお客様に多くの商品を買っていただき満足度を上げる。一方で働きやすい職場へ改善することで、社員も売上・利益率が高まり
報酬も増えることになる。

―どのスーパーも同じようにならないのかー
もちろん日々の改善と新商品新サービスを考え、売り場に多くのお客様に来ていただく企画や
PR、店舗運営のアイデア出しは重要となる。アルゾも様々な取り組みをしているのでは。
 流通・小売業はお客様の反応がすぐにわかるので、売り場で考える社員は、次は何をしようか考えをめぐらす面白さ、楽しさがある。

―ほかにも素敵なことはあったかー
山本社長から健康寿命の推進と栄養バランスの向上を考えた品そろえをしていると聞いた。
その一つにアイドル野菜があるそうだ。これはずっと以前から契約農家と取り組んでいて、
計画的な調達とともに、新品種の野菜栽培に取り組み、栄養バランスにすぐれた商品をそろえ
新鮮で人気のある独自商品をいくつもそろえるように開発をしている。

―食品の安全への配慮で素敵なことはー
安全を担保する代表となる取り組みはプロセスセンターで、HACCPによる衛生センターの
運用で、店内加工をしないのは厳重な衛生管理体制を維持することもある。このような取り組み
からお客様に安心してもらえるとよいとのこと。

―素敵なポイントは「生産性向上」―
 「生産性向上」「一人当たり売上向上」は、働きやすい職場への改善と付加価値の高い商品やサービスを創出するカギとなる。これからも万惣、アルゾに期待したい。
企業情報
会社名

株式会社万惣

業種卸売業,小売業
事業内容スーパーマーケット、ボックスストアなどのチェーン展開
代表者代表者取締役 山本 誠
従業員数1,082名(2018年2月期 万惣)
年商273億円(2018年2月期)※売上高
所在地広島市佐伯区石内上一丁目8番1号
お問い合わせTEL:082-941-5566 FAX:082-941-5575
ホームページhttp://www.alzo.co.jp/