広島地域 8ch

毎週日曜日 あさ6時45分放送

独自の価値を創造する中小企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2011.01.30 O.A.

鞆に伝わる350年の歴史「保命酒」を守れ

株式会社岡本亀太郎本店

創業安政2年、福山市鞆の浦にある株式会社岡本亀太郎本店は、約350年の伝統を持つ鞆の名産「保命酒」の醸造・販売を続ける老舗です。
保命酒とは、味醂酒に16種類の薬味を漬け込んだもので、大阪の漢方医・中村吉兵衛氏によって伝えられた日本の薬味酒。 平賀源内、シーボルト、ペリー、坂本竜馬といった歴史上の偉人の多くにも愛されたと言われています。 また、漢方学に詳しい神田教授も、「歴史的にも、また漢方処方としても大変興味深く、他の薬味酒とは色等が違う」と、研究を重ねています。

伝統と技を守り続けて350年。全盛期には海外に輸出されていましたが、10年前には地元の人でさえ、その名前を知らないほど知名度は低下。 事業として存続するには厳しい状況を迎えていました。 「保命酒独特の甘みが時代に合わないのではないか・・・・」。そこで6代目岡本専務が取った戦略は「原点回帰」でした。
「原点回帰から新ブランド誕生」
保命酒の命ともいえる味醂酒。「造り酒屋にできることは、やっぱり酒造り・・・」と、 原料の米の見直しから始まり、最新の技術を取り入れた仕込みや醸造方法に刷新するなど、良質な味醂酒造りへの挑戦が始まりました。 徹底した温度管理とデータを取りながら試行錯誤すること5年。やっと納得のいく質の良い、コクのある味醂酒が完成しました。

しかし問題が発生します。良質な味醂酒には米のデンプンから作られる糖質とアミノ酸が豊富に含まれるため、とろりとした甘さが際立ち、 お客様からは甘いという感想が。しかし岡本さんはこの甘さに注目。逆転の発想で甘さを活かし「梅」「杏」「しょうが」を保命酒に漬け込んだ 香り豊かな新しい保命酒を開発。飲みやすさやおしゃれなボトルが女性に受け、新ブランド化に成功。350年の歴史の中で初めての試みでした。 その後も、製菓や料理の分野でも保命酒を使った新商品の開発に成功。新たな分野でも注目を集め、 経済産業省「元気なモノづくり中小企業300社」の表彰も受け、今後の活動にも更に期待が高まっています。

企業情報
会社名

株式会社岡本亀太郎本店

業種製造業、卸売業,小売業
事業内容保命酒および関連商品の製造販売(保命酒粕・本味淋製造、卸売、小売、全酒類小売)
所在地広島県福山市鞆町鞆927番地の1
お問い合わせ084-982-2126
ホームページhttp://www.honke-houmeishu.com/