広島地域 8ch

毎週土曜日 朝11時35分放送(土曜日 深夜再放送中)

独自の価値を創造する企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2011.10.16 O.A.

着物の伝統美に若いアイデアを融合

株式会社ハドー
和モダンセレクトショップ MEDELL

2007年9月。安芸郡坂町に和モダンセレクトショップ「MEDELL」はOPENしました。店名は、「人生を愛でる」という意味をこめてつけられています。新しい着物のあつらえから、古い着物のリサイクルやリメイクまで、着物まわりの様々なニーズに幅広く対応する総合店。古き良き和の伝統の尊重と、現代にマッチするセンス。それがメデルの特色です。 商品だけでなくコーディネイトアドバイスにも力をいれており、意識的に店内面積を広くとり、各種の商品をなるべく数多く棚出ししています。店内を一回りするだけで着物や帯だけでなく、小物も手に取って組み合わせることができます。 30代で会社を設立した代表取締役 横須佳織さんは、「着物を着たいが、高い・自分で着られない・着ていく場所がないという悩みを解消したかった」と設立への思いを話します。

備後絣との出会い

備後絣は江戸時代後期に今の福山市や府中市で生まれ、木綿に藍を使った織物で、代表的な柄は「井桁」模様。しかし近年、織元が急激に減り、現在では2軒に。備後絣自体が特に入手しづらい希少な織物になっています。その現状を知り、そして備後絣自体がコーディネイト次第で面白い着こなしができると確信した横須さんは、織元との信頼関係を築き、2011年5月には直接反物を仕入れ、着物を仕立てるというルートを確立した。備後絣を大切に仕立てた着物は男性にも女性にも好評。また一般的に木綿素材の着物は裏地をつけないが、メデルでは特別に工夫した裏地であわせ仕立ても行っています。

着物をリメイク・コーディネイト

「古い着物をもう着られないものとしてすぐにリメイクをするのではなく、まずは着物として着る。布を粗末にしたくないからリメイクもするがリメイクが本意ではない。布を生かす最終手段としてリメイクという道がある。」メデルの商品には心底着物に惚れ込んだ横須さんの想いが詰まっています。 また、特に得意としている「和モダン」のコーディネイト。現在では手に入りにくい昔の上質な振り袖。フォーマルウェアは一定のルールを守りつつも、穏やかさと華やかさのあるコーディネイトに仕上げてあります。普段着は今のものと昔のものをミックスさせて遊び心があり、面白いコーディネイトです。 黒紋付もコーディネイト次第で生き返ります。フォーマルな着物についている「紋」。染めをふせたり刺繍で飾ることもできますが、小物で華やかさをプラスすればおしゃれな街着として着ることができる。

イベントを通して着物文化を広める

様々なイベントを通して着物を着る機会を増やしたり、顧客同士の結びつき、さらに楽しむ場所の提供をしたいと横須さんは考えています。着物の販売だけではなく、楽しみ方の提案です。

「いつか着たい」を「今、着たい」に変える

広島市中区堀川町に新しい形態の店舗を出店。ダイニングバー黒澤の店の中に店を構える。店舗の一角をガラスで仕切り、レンタルや着物に関する講座を開く。食事に来た人が、自然と着物を目にし「いつか着たい」を「今、着たい」に変える。能動的な展開です。着物は高い・着られない・場所がない、その概念を覆すため、自由で枠にとらわれない販売手法、横須さんの挑戦は続きます。

情熱企業 TSS テレビ新広島 株式会社ハドー※株式会社コンプリートサークル代表取締役の内田優二さん。右は改装予定の「JAPANESE PUBLIC HOUSE 黒澤」店内。

企業情報
会社名

株式会社ハドー

業種サービス業(他に分類されないもの)
事業内容着物・和小物の小売販売、ウエディング衣装プロデュース、各種イベント・セミナーの開催、オートクチュールドレスの制作、着物レンタル
所在地広島県安芸郡坂町横浜西2-3-17
お問い合わせ050-1312-8976
ホームページhttp://greens.st.wakwak.ne.jp/902861/index.html