従業員の労働環境整備は、多くの企業が必要としながらも、実現できていないのが現状です。
女性スタッフが多い介護の現場では、産休を取る人も少なくありません。そこで出産後に戻って来やすいように、社内保育施設を整備。
その結果、早いと3ヶ月くらいで、産休後のスタッフが戻ってくるようになりました。

こうした取り組みをしているのが、株式会社ニックス。
ビルメンテナンスの企業として1990年に創業し、91年にはトラベル事業、95年には電気通信事業と、新分野へと進出しつつ、事業拡大を図ってきました。
介護付き旅行に誘われたことをきっかけに、今後増えるシルバーサービス事業を見込み
、介護事業に取り組み始めました。

介護とは、「できる限り、質の高い生活ができるよう、支援する活動」です。
介助するための体力仕事が負担となるなど、決して楽な仕事ではありません。
しかし、喜びもあります。
それは仕事の中でもらえる、客の笑顔と「ありがとう」という言葉。
笑顔を求めているとおのずとがんばることが出来るのです。

ニックスは、自社の持つ事業と介護を連動させることで、介護保険外の部門として立ち上げ始めています。
介護タクシーもそのひとつ。
通院や通所しか出来ない、介護保険適用の介護タクシーに対して、高齢者の自由な外出の手助けをするのが、ニックスの運営する、介護保険適用外の介護タクシーです。
また、高齢者の食生活を豊かにする、配食サービスにも取り組んでいます。
ビルメンテナンスは、ハウスクリーニングに、電気関係に関しては、電気通信事業と、適用範囲が限られた、介護保険では支えられない分野を充実させることで、サービスを広げています。

従業員にとっても魅力ある企業になるために、福利厚生にも力を入れています。
所内の保育施設は、子供のいる従業員でも、安心して働ける環境を作る工夫です。
パートタイムで働く従業員には、ポイント制度を適用し、ポイントに応じた報酬が得られるようになっています。
さらに交流の場を多く設け、従業員が家族ぐるみで楽しめるようなイベントも、行うようにしています。

創業25周年を迎えるニックス。
勉強会も定期的に開いて、ニックスの未来を支える人材を育成しています。
お年寄りの施設の中で保育施設を一体的に運営するという、新たな取り組みも用意しています。
新たなサービスを創出するべく、ニックスの努力は続いて行きます。