広島地域 8ch

毎週土曜日 朝11時35分放送(土曜日 深夜再放送中)

独自の価値を創造する企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2020.11.22 O.A.

20以上の事業を展開し業界の可能性に挑む 

株式会社広島マツダ
広島マツダの歴史と整備士の技術

イベント運営、モデル派遣。
これらの事業を手掛けているのは戦前から地元広島を支え続けている自動車ディーラー。

株式会社 広島マツダ。
本社は広島市中区幟町にあります。
代表取締役会長 松田哲也(まつだてつや)さん。

《松田会長コメント》
元々は広島に育てられた企業ですから、広島の方々に恩返しをしたいとかそういうところがうちの会社のDNAにあります。
なんでもつまみ食いして広がっていくような会社なんですけど、それでも地に足をつけながら、やはり広島に育てられたというところをベースに着実に本業部分もそれ以外の部門も人間味溢れる企業としてひとつひとつ伸ばしていきたいと思います。

広島マツダは、地元で生まれた世界で最も古いマツダ車のディーラー。
県内におよそ二十箇所の店舗を構えています。

宇品本店。
マツダ車の展示のほか、コミックコーナーやリクライニングチェアなどを設置し、寛げるスペースも充実した西日本最大級のショールームです。

《道迫店長コメント》
車だけでなくて、保険とか修理の相談だとか、もちろんタイヤの相談だとかそういった車に関する全てのことに相談いただけたらいいなと思っています。


広島マツダは、1933年、マツダモータースとして創業。

順調に業績を上げる中、1945年8月6日、原爆投下で全従業員が社屋と共に犠牲となりました。
   
絶望的な状況をのりこえ、戦後まもなく県内のマツダ車ディーラーの先頭に立つ会社に成長。

それを支えたのは自動車整備士たちの技術。
今でもその信頼ある技術は受け継がれています。

入社10年目の自動車整備士、田頭(たがしら)さんは、広島マツダのレーシングチームの自動車整備も担当。
この秋行われた岡山国際サーキットで、堂々の3位を獲得しました。

《田頭さんコメント》
今までやってきた整備の究極に突き詰めてやっていった先の結果を求められるというところがあるので、腕を存分に発揮できる様な場所になっているかなと思います。全国的にもあまりディーラーでやっているチームは少ないので、そういった部分ではすごい貴重な体験をさせてもらっていると思います。


広島マツダは、自動車整備士を目指す学生向けの奨学金制度をスタート。
入社や返済の義務がない全国的にも珍しい取り組みです。

奨学金を利用する学生、今井さん。
 

《今井さんコメント》
私のアルバイトの収入だけだったら足りない部分もまかなえて、それで「お金の余裕は心の余裕」という言葉があると思うんですけど、本当にそれが実現できていると思います。学業にもしっかり取り組むことができてとても助かっています。

《取締役 沖田さんコメント》 
マツダ車を通じて我々は育てられて今のこの状況があるというふうに思っていますので、ぜひ自動車業の中で、広島で恩返しをしたいという思いがそもそも強くてですね。現場で安全を守るのが整備士だと思います、その数が今後少なくなるというのが見通されている中で、やはり一人でも志のある方が出てくることは非常に広島にとっても、自動車業界にとっても
広島マツダにとってもよい話になるんじゃないかと思います。 

世界に向けての取り組み

近年、広島マツダは、ボルボ・ロータスなど海外の車の並行輸入・輸出にも力を入れ、ニュージーランドに中古車販売店をオープン。
さらに現在、ベトナムに自動車整備学校を開校する準備を進めるなど、世界に向けての事業に力を入れています。

広島マツダで整備の仕事をするベトナム出身の二人。
新たに設立する自動車整備学校の架け橋役として最先端の技術を学んでいます。
    
《ブイ タン トゥンさんコメント》
お客様が安全な車に乗って喜んでいただけたら私も嬉しいです。

《ファム タン トゥエンさんコメント》
他のベトナム人も自動車の整備ができるように教えたいと思います。 

次世代型ワークスペース

広島の新しい平和の象徴として、多くの観光客が訪れる「おりづるタワー」も広島マツダが運営しています。
このビルの中にある広島マツダの新しい事務所は次世代の働き方を意識した空間です。

《総合企画室 小島さんコメント》
こちらがオフィスです。

Qここがオフィスなんですか?

はい、LDKオフィスという次世代型のオフィスになっております。
その日の気分に合わせてみなさん席を選んでお仕事されています。

NA  特徴は、オープンスペースと音楽。およそ90人のスタッフが、席を決めず、音楽が流れる中で自由に仕事を進めています。

《スタッフコメント》
 (スタッフ1) その日の気分に合わせて席も変えられて集中力があがるかなと思います

 (スタッフ2) 仕事と構えてなく、リラックスして仕事ができるのでより効率も上がっているんじゃないかなと思っています


《松田会長コメント》
お母さんがご飯を作り、お父さんがナイターを観ながらビールを飲んで、娘さんが勉強していて、息子さんが横でご飯を食べている。
家族それぞれが違うことをして違う音を出しているけど、実はそこが一番調和して落ち着いている、性善説に基づいてガンガン音楽をかけて、ご飯を食べている横で仕事をしてもいいし、寝ててもいいし、ビールを飲んでもいいし、仕事が終わった人は。ということで、ライフもワークもぐちゃぐちゃになっているような、そんな家族的な空間を作りたいと思って作りました。

ダブルワークシステムと求める人材

広島マツダは、現在20以上もの関連事業を運営。
多くの事業を成功させている理由を追求しました。

宇品店の店長。営業時間中に出かける準備をしています。
(出かける準備をする店長)
今からおりづるタワーで仕事があります

(おりづるタワーで仕事をする店長)
今からリハがあるのでちょっと待機していてください。

Q 何をされているんですか?

これですね、演出のためのマイクを作っているんですよ、シャワーヘッドとマイクを合わせて。

Q でも、店長さんのお仕事ではないような気がするんですけど

そうなんですよ、僕たちはですね、ジャパニーズビューティーの仕事もダブルワークとしてやっていますので、今日はパーティの演出とリハーサルを兼ねて今頑張っています。あともう少しで本番が始まりますので。

道迫さんは、宇品店の店長とモデル事務所の役員の2つの仕事を任されています。
広島マツダのスタッフが
関連事業の役員も担当することで、
多角的事業の運営を可能にし、
さらに若いスタッフが
役員として活躍できるしくみも作っています。

そして、広島マツダは、24年連続経常黒字の実績を持ちます。
不況時にも黒字を出せる安定した財務基盤からあるからこそさまざまな事業に挑戦できるのです。


《管理部 栗原さんコメント》
コロナ禍で、多くの就職希望の方がやはり安定性というところをすごく大事にされていらっしゃると思うんですね。
当社はそういう基盤がありながら新しい事業だったり、活動を毎年いろんなことに挑戦していますので、自分の力で広島に貢献したいとか、広島で挑戦したいというような、若くてエネルギッシュな方とぜひ働きたいなと思っています。

 会長が描く「広島マツダ」とは

《松田会長コメント》
一言でいうと、誰でも社長になれる、誰でも役員になれる会社だと思います。
自分よりも能力の高い若い人たちが、自分以上に躍動する姿を見ることが夢です。

 

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世界に向けて多角的事業にチャレンジするカーディーラー 広島マツダ。
今回のポイントは『ライフインザワーク』としてみた。

今回は岡山のサーキットに連絡し、松田会長へインタビューを行った。
電話の向こうでレーシングカーの音がする取材はめったにない(笑)

松田会長の考えるofficeはLDK感覚でありたいと言われる。
仕事は生活の一部であり、様々な音が調和する中でこそ集中できる。一方で決まった席に
着くのでなく、空いている違う場所で仕事することで新しいことを体感させることで、新しい
アイデアが生まれることを狙っている。

カーディーラーはモノを作らない。作られたモノを売るビジネスである。
しかしながら、それだけではモノは売れないし、いかに広島マツダを活用してもらうか、
そして売った後にもお客様に利用してもらうか。
新たに多角的なビジネスを持つことでお客さまに喜んで頂く機会を増やすことは収益を
増大させるために必要となる。
そのチャンスはモノとしての車にある。多くは方は8年ほど乗って、その間に3回車検が
ある。定期的に来社されるメリットを活かし、時代に合わせた提案ができる。
モノを提供できることでことによるサービスは新たな収益につながる。

広島の新たな観光名所である折り鶴タワーの運営はじめ、自動車とは全く関係ない、
モデル事務所やアパレルショップを展開しており、社員のやりたい気持ちに応えて、
新たな事業を積極的に増やしているとのこと。その数は20以上にのぼる。
理想の働き方はワークライフバランスではなく「ライフインザワーク」で、一人一人の
社員が職場を盛り上げるようにしていきたいとのこと。
人生は仕事とともにあるからこそ楽しめ、自分にもその周りにも価値を生む。

新しいブランドイメージの確立はチャレンジする社員がいるからこそ差別化の要因で
可能となるといえる。
モノを売ることにこだわらず、さまざまな事業へ果敢に挑む広島マツダ。
広島マツダが「ライフインザワーク」の精神で、広島から世界へ、おもしろいコトを
これからもの発信していくことに期待する。
企業情報
会社名

株式会社広島マツダ

業種複合サービス事業
事業内容マツダ乗用車・商用車の販売修理/中古車の販売・特装車の販売/自動車部品・用品・レジャー用品の販売/損害保険・生命保険の代理店業務/車両リース・不動産の運用・管理/レンタカー事業/貸し会議室事業/ボルボ正規ディーラー ボルボ・カー 広島大州の運営/ロータス正規ディーラー ロータス広島の運営/カーセブン広島大州店の運営/ICT事業/おりづるタワーの運営
代表者代表取締役会長兼CEO 松田 哲也
代表取締役社長兼COO 濵中 正行
所在地広島市中区幟町13番4号
お問い合わせ082-225-7330
ホームページhttps://www.hiromaz.co.jp/