広島地域 8ch

毎週土曜日 朝11時35分放送(土曜日 深夜再放送中)

独自の価値を創造する企業をテレビ新広島とTSSプロダクションが総力取材

放送内容 過去に放送した番組をご覧ください。

2021.03.07 O.A.

ファクトリーオートメーションでなれる自分の最高になる

株式会社TCC
FAってなあに?

パソコンに向かって黙々と取り組むスタッフ。
取り組んでいるのは、工場の自動化を図る、FAのプログラム。
FA、Factory Automationとは、コンピュータ制御技術を用いて、工場を自動化すること。
カメラなどを使用して画像処理を行うことで検査を標準化して、品質の高い製品を作る手助けをしているのです。

FAを中心とした開発

FAを中心とした開発をする企業。それが広島市中区にある、株式会社TCC。
設立は昭和60年。前身となるのが、社名の由来ともなる、[技術センター中国]
現在では、日本国内ばかりか、世界でも実績を積み、導入されたシステムは、5000件を超えるほどになりました。

業務への姿勢

開発を下支えするのが、クライアント要望の聞き取りです。
情報通信事業を展開する、エネルギア・コミュニケーションズとの業務では、IoTプラットフォーム、FogHorn(フォグホーン)を活用したシステムを開発しています。
「共に作りあげるという感じが凄くある。
お互いが持っている技術・サービス・アイデア・情報、こういったものをかけ合わせて提供していくビジネスモデルを今後も展開したい。」と藤井社長は語ります。

いつも暮らしのそばにある開発

TCCは、スマホアプリも開発。
そのひとつが、緊急シェイク。
スマホを振ると鳴る、子供用の携帯電話にある防犯機能をスマホで使えるアプリです。
東広島市の酒まつり実行委員会公認アプリ「さけめも」は、日本酒を紹介するアプリ。
機能重視のFA開発に対して、デザインや操作性が必要となるアプリ開発のノウハウを、いずれはFAにも活用していきたいと考えています。

自由な発想を促す[フリーアドレス]

こうした開発を支えるのは、会社の姿勢。
TCCでは、席を定めない、フリーアドレスを採用しています。
プロジェクトには複数メンバー関わっているので、席が固定されないほうが自由に動けて、報告連絡相談がスピーディーにできるというメリットがあるといいます。
フリーアドレスは、新入社員教育にも、役立っています。
TCCの教育は、実務の中で社員を育成する、オン・ザ・ジョブ・トレーニング。
フリーアドレスなので、新入社員は、指導担当のすぐそばで、丁寧な指導を受けられます。

TCCには、多くのクラブ活動や、交流会があります。
2年に1度のペースで、海外への社員旅行を実施。
タイやマカオ、シンガポールにも行っているんだそうです。
社員旅行やゴルフで、楽しみを持ちながら仕事をし、チャレンジする気持ちを大切にしている会社。それがTCCなのです。

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『ノウハウを生む価値』
機械装置の制御技術のエンジニアリングをするTCC。
今回のポイントは『ノウハウを生む価値』とした。
製品の製造には様々な装置が働き、いくつもの工程を経て完成する。製造装置はひとつひとつの装置を適正に監視・制御し、機械にチカラ・スピード・量・タイミングなど、リアルタイムで制御することで安定した品質と最適な生産効率を実現する。
モノづくりをする職人は加工装置の状態、加工の状態、振動や音、色、臭いなどを感じ、総合的に判断して機械を操作・調整する。この操作を正確にこなすノウハウを訓練し経験を重ねることで技を身につける。さらに改善が進むと生産の標準化・単純化により人が作業するより機械を使うことにより品質の安定と生産性は向上する。
大きな課題は、自動化にはさまざまなセンサー・信号・モノづくりに要するデータなどから設備をどう動かすかにある。人が瞬時に行っている判断を機械に制御させるのにもノウハウがある。
藤井社長にTCCの役割と価値を一言で表すとしたら、と聞いたところ、お客様の技を数値・データに置き換え、思い通りに動かせるようにすることに価値がある、とのこと。TCCの業務はいわばブラックボックスを作ることにある。お客様との信頼と様々なやり取りを経て機械・装置の頭脳を開発する重要な役割を担っている。
ITにより人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させるDXデジタルトランスフォーメーションの流れが加速する中で、制御における技術もより進化していく必要がある。
TCCにおいても、主力業務はお客様の要望に応じた制御装置の提供する課題を解決するソリューション型ビジネスから、自ら汎用性の高い制御方法を提案するパッケージ製品へ進化する。
人の生活や感覚に近いところで、視認性を踏まえた操作・制御の開発をすることで、新たな価値を生むことへ繋げている。さらにデータを活用したソフト開発はモノづくりからコトづくりへと展開する足掛かりとするとのこと。
 デジタル技術はバーチャルリアリティー技術、遠隔操作技術、画像処理技術など飛躍的に高まっており、実際の装置を作動させるところからデータの活用によりシミュレーションや、全く別の場所でリモートでリアルタイムに安全に行う作業などが、普通に行えるようになる。
 どんなにIT化が進んでも、起点・基本となる技術やものづくりは人が考え、その技によって生み出される。そのノウハウを再現し安定させる装置と制御により新たなノウハウとなって価値を生み続けることになる。
 今回のポイント「ノウハウを生む価値」とは地道な改善のデジタル化ともいえる。目立たないところでモノづくりをしっかり支えるTCCの、次なる制御技術はなにか、楽しみである。
企業情報
会社名

株式会社TCC

業種情報通信業
事業内容FA/制御をはじめ、生産管理、品質管理システム等の高品質なエンジニアリングサービスの提供オリジナル自社パッケージ製品の開発
代表者代表取締役 藤井 主峰
所在地広島市中区舟入川口町6番28号
お問い合わせ(082)295-1901(代)
ホームページhttps://www.tcccom.co.jp/